勘当された侯爵令嬢はマンドラゴラを収穫する
西條 ヰ乙
プロローグ
色とりどりの花が咲き乱れる庭で、ティーカップの中から柔らかく優しい香りが漂っている。
花を愛する母がこだわり抜いて作り上げた庭園には様々な花が咲いており、その中でもバラはこの庭以上のものはないのではないかと思わせるほど種類が多く、色も豊富だ。
白い椅子に腰掛ける私に使用人が一輪のバラを差し出した。
鮮やかな赤をしたそれを受け取る。途端、バラは私の手の中で萎れ、パラパラと灰のようになって空へ舞い上がった。
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