第12話マリッジ&エンド
ジーザス・クライスト。
クライミングをする猿。そしてターンして回る薔薇色の乙女
マリッジ・ピープル。僕の心はブルー、奥の方で、感じるフール。
教会の鐘が鳴る。
そして、歩んでいく。長いヴァージンロード。
血色のいい頬。乙女の涙が伝っていく。さらに、花婿は赤い薔薇を口に加え、花嫁は、静かに目を伏せ、時を待つ。そう口づけの時を。
弾ける笑顔。拍手が一斉にする。歓喜の歌。
きっとそれはどこかの少年の口笛。
乙女は涙する。
悲しみではなく、痛みではなく、愛。
愛、愛、愛!
やあ、あや、やあ、
と子供たちが泣く。
未来を結んでいく、赤い糸は、口づけした後も余韻となって、静寂に消えていく。
先にある未来。バック・トゥー・ザ・プラネット。エンドレス・ラブ・リング。
後ろから、抱きしめて、言葉の連立。余談は無用。必要なのは、手をつなぐこと。そして、手を結び合う。固く、硬く。
変幻自在のラブソング。うなりを上げる初夜の夢。
息もつかない、マリアの吐息。
静かに待つ。静かに、痛みの滅びゆく、落日の夜明けを。
世界は包まれる。
だが、君は孤独、そう孤独のヴァージンロード。
神父様に口づけをしていればいい。
きっと、解ってくださる。
アーメン。しかし私は言う、ハートの連立与党に入りなさいと。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます