teacherと生徒

Haise🖤

第1話『差別×〇〇』

私はある組織に入っていた。高校では、問題児と言われている女。


|もちろん、学校に行きたくて行っているわけではない。親が言うんだ。

「お前は何回言えば気が済むんだ!学校に行かなければこの家にはおらせんぞ!!」 


私は学校に行くふりをして組織の集会に行っていた。

(別にお前らには関係ねーだろ)

そう思いながら親の話は無視して外へ出た。

仕方ない、家から追い出されても困る、だから久しぶりに学校に行ってあげたんだ。

クラスメイトからは避けられ、席は座らず廊下でウロウロしている私を見て先生は嫌な目つきで私を睨んでくる。

授業が終わって担任の二宮が私の元へ来た。それが担任の初めての会話だった。

先生は「授業を受けないなら帰りなさい。皆が迷惑です。」

私は反抗して「せっかく来てやってんのにその態度はねーだろ」

もちろん自分が悪いことだが自分の意見を反対されるのは大嫌いだ。


二宮は職員室に電話をかけたのか表情を変え私の方を見た。 

その後3人の先生が来た。

イラつきのあまりドアのガラスを割ってしまった。

「お前らに私の何が分かる!!!親じゃねーのに色々命令するんじゃねぇーよ!!!」

先生は「霧島さん。生徒の為にもこの学校に迷惑をかけないでください。」

そう言われたが私は無視をした。先生は呆れた様子で教室に戻った。


先生が居なくなったのを確認し椅子に座って気を休めた。

(ほっといてくれよ。)

はぁ…。と息を吐いて机に伏せた。

すると、ある一人の男性が私に声をかけた。

「君は楽しいのか?今の生活が。」


私は伏せた顔を起き上がらせてその男性の顔を見る。

始めてみた顔だ。眼鏡をかけていてとても真面目そうな生徒。だが違った。先生らしい。

「霧島さんだよね。俺は諏訪だ。最近この学校に来た先生だよ、よろしく。」

授業中なのに何故居るんだ?

そんなことを考えながら私は諏訪先生を見つめる。

「よろしくもなにも私はもう学校にも来ないんで」

そう伝え、席を立った直後

「俺は待ってるよ。」



は…?



何を言ってるのか意味が分からず、その場をすぐに離れた。


今の時間帯は親は仕事で居ない。すぐ帰ればバレずに部屋に戻れる。そう思って早足で帰った。

スマホを開いてTwitterで

《今日新しく来たらしい先生が私にいきなり話しかけてきたんだけど。》

とつぶやいた。


先生達に嫌われている私に(待ってるよ。)なんか言う?普通言わないよね?とか頭を回転させながらその夜を過ごした。


3日間は学校に行かず組織の集会に行っていた。

その組織はヤンキーの様な人が集まっており、空気の悪い薄暗い廃墟がいつもの集合場所だった。

私は特に総長に気に入られていた。

私は総長が好きだった。優しく接してくれる貴方が。


私は3日ぶりに諏訪先生?の言葉が気になり学校に行くことにした。教室には行かないように、諏訪先生を探した。

あるき回っていると後ろからトントンッと肩を叩かれて、驚いた私を見て先生は笑っていた。

「来てくれたんだ笑」

その先生は諏訪先生。


先生は嬉しそうに袋に入っているキーホルダーのようなものを私に渡した。

「お揃いなんだ。」


私と仲良くしたいのか距離を詰めてくる先生を私は少し避けていた。昼休み諏訪先生から一緒に昼ごはんを食べようと誘われたので行くことにした。

屋上で食べる昼ごはんは美味しいって誰かが行っていた。でも私には昼ごはんなど用意されていない。

空気だけでも浴びようと屋上へ向かった。先生は遅れて袋に入った弁当を2つ持っていた。


「昼ご飯無いなら一緒に食べよう」


そう言ってその一つを私にくれた。

一度は屋上で食べたかったお弁当が、その日はとても美味しく感じた。

「先生は何故私と距離をつめようとするんですか?」

返事に困ったのか先生は困った表情をしていた、なにか不都合でもあるのだろうか。

先生は

「一人でいるのは楽しくないじゃん?」

と言う。自分のことなのか私のことなのかは分からないがありがとうだけ伝えてご飯を食べ終え、屋上をあとにした。



ー2話へ続くー

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