何でも屋の幻想入り

園芹くれあ

第1話

「…白臥、ちょっと」

「ん?ルミ姉何だ?」

「…BBAに呼ばれた」

「BBA?誰だ?」

「八雲紫って言う妖怪…違う大妖怪よ」

「要件無いし、ついて行っていいか?」

「いいわよ」

「…ちなみに、何処?」

「幻想郷って言う別世界ね…妖怪、神等ね」

「なるほど、行ってみたい」


「…こんな酔うなんて聴いてねぇ」

「相変わらず酔いに弱いわよね」

「うるせぇ…んで?明らかに平和そのものの此処でなにがあるってんだ?」

「分かんないわ…紫に聴くしか」

「来たわね!ちょうど良かったわ!」

「何事よ?紫」

「もうすぐ、外の世界から軍が押し寄せてくるのよ!」

「…ふーん、平和そのものだからこそこの隔離世界を奪いたいと言う輩も現れるものか?」

「その底知れない力を持った人は誰かしら?」

「忘れてたわ、白臥って名前の鬼ギツネの血をもつ私の義理の弟よ」

「鬼ギツネ!?滅んだんじゃ…」

「まぁ正確には、鬼ギツネの力を体内に取り込めた唯一の人間ね」

「…ルミ姉、余り他者にバラすな」

「ちゃんと伝えなきゃ、この大妖怪が管理者なんだもの」

「…管理者?妖怪如きがか?」

「正確には管理者代理ね」

「なるほど…管理者が不在の為って訳か」

「それでも、ここに神格の気配はあるんだが…いや幼いな…」

「…あなた何歳よ」

「俺は、もう…何歳になるんだろうな少なくともルミ姉に拾われたのがだいたい62歳の頃だったからそれから500年は数えたけど面倒で諦めたな」

「…」

「何でそんな驚くんだ?あんただって数百年生きてんだから分かるだろ?」

「…10代後半じゃない!?見た目」

「はぁ、良くそれで、管理者が務まるな…」

「白臥あまり煽んないの」

「へーい…まぁ、化けてるだけだから、解けば元の姿に戻るがな〜」

「緊急時以外戻るのは禁止でしょ?」

「分かってるっての」

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