第4話『あいてます』


 小腹が空いたのでマックに車で入った。

 初めての店だったので駐車場とドライブスルーのルートがわかりにくかった。


 店内はド・ピークでご年輩のご婦人がテーブルまで運ぶ係をしていた。丁寧な方であった。


 ダブルチーズバーガーとなやんだが、ビックマックセットを注文した。自分ではポテトじゃなくてチキンナゲットを注文したつもりだったがふたつとも来た。


「まあまあまあ いい歳だし」と自分を抑えた。口ぱっさぱっさになったので車で飲もうとアイスティL(レモン2個)を再度注文した。


「入れてくれればいいのに?」


「他店はやるよ?」


 いらいらしてきたが今日は仏滅だから仕方が無いとあきらめた。


 パーキングに行き、車に乗り込もうとしたとき


「あいています」と声がした。


「え?!」


「あいています」繰り返した。


確かに私の車の隣のスペースはあいている。


「ずーとあいてるかはわかりません」と答えた。


「あいています」と指差した。


「!?給油口とキャップがあいている?!」


「ありがとうございます」と礼を言い、


逃げるように店をでた。


 く~マックは好きだけどこの店2度といかない。

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