TS転生してアイドルになったけどユニットが終わってる
御嬢桜マコ
freaks
前編
男性諸君に聞きたい。
『もしも記憶を持って生まれ変われるとしたら、次もまた男? それとも、今度は女?』
もちろん、生まれ変わり先は人間だ。
サルとかバッタに生まれ変わるならそんな議論は無意味だからな。虫とか動物とか何も詳しくないし、俺。あ、でもカマキリに生まれ変わるならオスはちょっと......首締めプレイのハード版やらされるんだろ? 流石にそれは遠慮したい。
じゃなくて。人間に生まれるならオス? それともメス?って話だ。
俺の勝手な予想だけど、大半の男は生まれ変わっても男が良いって言うと思うんだよな。だって、その方が楽だ。これまでやってきたことを繰り返すだけで良いし、女同士の下らないマウントの取り合いやカースト争いは、側から見てても物凄くめんどくさい。男もまあ、そういうのあるっちゃあるけど、能力が高けりゃ少なくとも学生時代は下手に立ち回らなきゃそれだけで生きてける。人生二周目、前世の記憶付きだ。少なくとも前世よりは上手く立ち回れるだろうし、能力が高いことは保証されている。
ヒキニートのデブスがチートなしで異世界救ってハーレムしてんだから、普通に暮らしてた人間なら神にでもなれるだろ。え? それは痛いオタクの妄想上の話だって? いいんだよ。そもそも生まれ変わりが妄想なんだから。
それに、女の体はデメリットが色々と多い。
生理が重いとそれだけで一生デバフがついて回るし、トイレは行列だし、力だって男より弱い。性被害に遭ってきたのは大抵の場合女の方だ。あいつ顔だけで食ってけるだろってレベルの美人でも、立ち回りを間違えればカスみてえな男に潰されるし、女からの嫉妬はひどい。
そして、多くのオスにとっておそらく一番のデメリット。それはーー女とヤれないことだ。
これはでかい。マジででかい。
いくらSDGsだのLGBTだの社会が変わろうが、体が変わって仕舞えば突っ込めない。だっておちんちんないんですもの。仕方ないですわ。こればっかりはどうしようもないと、ワタクシ思うんですのよ。どうでしょう、お下品な単語をお上品な言葉遣いで相殺してみたんですけど......ダメ? あ、そう。じゃあ戻しますわね。
とにかく。主に聖剣を失うわけにはいかないとか、(性的な意味で)テトリスできないとか、そう言う理由で生まれ変わっても男を選ぶ奴は多いんじゃないかと思う。そんな奴等に、俺は言いたい。
ーー女は女で楽しみ方はあるんだぜ......と。
◯ ◯ ◯ ◯ ◯
というわけで、この番組は元男で現女。医学的パゥワーで聖剣抜いたとかそう言うわけでなく、魂だけ残して肉体丸ごとスワッピングした世にも珍しいTS美少女、
「ーーっと、いけねえ」
ダメだな、やっぱりのぼせてると思考が変な方向に行ってしまう。最初は普通にライブのMCのおさらいを頭の中でやってたのに、途中からテレビ番組になって......最後のに至っては誰に向けてなにを話してたんだよ。これから転生する男向けのガイド? いや、範囲が限定的すぎだろ。まじで何だったんだ?
「そもそも、転生しても性別選べねーし。それは、俺が1番よく知ってるんだろ」
湯船に沈む自分の肢体。
水面を通してぼやける下半身に、前世で慣れ親しんだ相棒(棒だけに)はいない。そこには、なだらかな恥骨と一本の筋が心許なくついているだけ。
ーーしかし、神はただ俺から取り上げるだけではなかった。
ありがたいことに、小ぶりなお椀を上半身に二つ、代わりとしてくっつけてくれたのだ。やったね! これでいつでも揉み放題だよ!............とはならんだろ!!
「はぁ......恨むぞ、神」
チートとかもなんもないし。
前世の記憶も、能力面では役に立つことはあっても、常識面で足を引っ張ることも多い。幼稚園時代とか特に苦痛だった。ルールガン無視が当然、負けたら癇癪起こして泣き喚くクソガキどもに混ざるのが嫌でずっと本読んでたら可哀想なボッチ扱いされるわ、先生があまりにも理不尽なこと言ってんのに腹立って論破したら逆ギレされたし。
「あー、テンション下がってきた。ガチャもさっきからBスカばっかだしよお」
ガララッ
「ーー!?」
きたきたきたぁ!
「アイタタ......やっぱり歳取ると腰ぃ悪ぅて」
「なんだって? 耳遠くてなんも聞こえんわ」
ちっ............またBスカかよ。ほんと萎える。
Bスカ。すなわちBBA|(ババア)スカ。俺のくっそストレスフルなTS人生における数少ない楽しみ、『女湯女体ガチャ』における一番のハズレ枠である。銭湯に好んで来るのなんて基本的にBスカばっかだけど、今みたいにのぼせるまで粘ってるタイミングで来られるとマジで税金払いたくなくなる。はっきりわかんだね。年金はクソ。QED。
「もうあがろっかなあ」
いつもだったらR|(ロリ)とHR(人妻レア)のセットとか、わんちゃん部活終わりのJCR(女子◯学生レア)とか、JKR(女子◯生レア)は流石に高望みかもしれないけど、OLR(OLレア)とかも意外と来る時間帯なんだけどなあ。
「............まあ、こう言う日もあるか」
もう上がろうかと腰を浮かせた、その時。
ガララッ
「ーー!?」
これはっ!!
「はぁ」
この世の恨みが詰まったような深いため息、これはSTR(社畜レア)......基本的に会社に拘束されてるから銭湯なんて来る暇ないけど、たまたま家に一瞬だけ帰れて、既に風呂を沸かす気力すらない場合のみ現れる激レアさん!
でも、問題はそこじゃない。
「本当に、こんな所にいるのかしら?」
反響する深みのある声。憂いを帯びたトーン。
湯煙で見えにくいとはいえ、遠目で見る限りスタイルはかなりいい。
「これは......もしかして、来たんじゃないか?」
美人にのみ与えられる『Sスーパー』の称号。そして遭遇率一桁台の激レアが組み合わさったSSTR(スーパー社畜レア)。何度ババアを引こうが、のぼせようが諦めずに引き続けた俺へのご褒美が!
頭の中で鳴り響くファンファーレ。間違いない。これは確定演出だ。そう考えれば、この湯煙も悪くない。くっそ、運営。三百円払わせてババアの見たくもねえ裸ばっか提供してくると思わせて、結構いい演出してくんじゃねぇか。
「ごくり」
せめておっぱいは見たい。できればおま......オホホ、鼠蹊部も拝見したいんですのよ。大丈夫、今の俺は美少女だ。美少女は何をしても合法! ろっぽー全書にもそう書いてある。だから美人の裸を見ても......ってか、今の俺ガワは女なんだから普通に犯罪じゃないじゃん! そうだった。
よし! 隣り行ってガン見したろ。
「アー、モウイッカイカラダアラオウカナー」
よし、完璧な演技!
ではお隣失礼しますねー。俺は桶をガチャガチャやる振りして、そーっと隣を覗き見てーー視線が交わった。
「すごい、本当にいた」
「げっ、マネージャー」
明日世界が終わりますーーとでも言わんばかりの悲壮感が染みついた顔。化粧でも隠しきれていなかった隈は、洗い流した今すごいことになってしまっている。そして、その原因の極々極々一部はきっと、俺にあるのかもしれない。
「戻りますよ、レッスンに」
うげえ。
〇〇〇〇〇〇
前世では、人生において後悔し、深夜にベッドの中で「もっとこうしていれば......」と、ありもしない可能性を妄想していたことが多々ある。生まれ変わった今世では、なるべく後悔の少ないように「やらないよりやる」「挑戦してみる」をスローガンに生きてきた。
結果、一つの大失敗をした。
「莉音さん。本当、お願いしますよ。もう少しトップアイドルとしての自覚を持って行動していただかないと......」
「............すみません」
それが、アイドル。
精神年齢や、男としての価値観の違いから学校で馴染めなかった俺は、どこか学校以外の場所に自分の居場所を求めた。それで新しいことを始めてみたいという思いもあって、駅にあるでっかいダンス教室に通い始めたのだ。そこでも結局あまり馴染めなかったけど、踊っている間は嫌な現実を忘れて没頭できたし、上達していく感覚は無味乾燥な日々を送っていた前世では決して味わえなかった貴重な経験だった。
そしてなによりーー踊っている時の俺は、カッコよかった。
今世の俺は背が低くて、顔も同年代と比べてかなり幼い。高校に通ってる今でも中学生、下手すりゃあ小学生と間違えられるレベルだ。どんなに化粧で工夫しようが、どんなに格好つけたことをやろうが、周りの反応は「かわいい」「かわいい」「かわいい」。馬鹿の一つ覚えみたいに、いつもいつもいつも!
そんな俺が初めてカッコいいと言われたのだ。そりゃ踊る。男の子はいくつになってもカッコいいと言われたいのだ。例え、体は女になっても。
踊って、踊って、踊って、それだけを繰り返した俺は、いつしかテレビに映るアイドルを見てこう思うようになった。
『俺の方が上手い』
俺はアイドルになった。
事務所はもちろん、業界最大手の『ヒロインズ』。前世でいう吉本の養成所のような場所で、所属するアイドルは自由にユニットを組み、歌や踊りの腕を磨き、お互いに切磋琢磨し合う。みんな可愛くて、真っ直ぐで、ここでなら俺だって失った青春をやり直せる............はず、だった。
「よかった、莉音ちゃん戻って来てくれた。何も言わずに出て行ったから、てっきりあずさが頼りないから見捨てられたのかと思ったよ」
「ちっ......もう戻って来たの? まだゲーム終わってないのに」
「うちが来てる時にサボるなよな」
「......ア............アァ」
ーーこいつらとユニットを組まされるまでは。
ヒロインズでは基本的に所属するアイドル同士で自由にユニットを組むことができる。俺はそこがこの事務所のメリットだと思うのだが、しかし、それが故に解散・活動休止が多く、特に看板グループと呼ばれる存在がいないことは事務所の長年の悩みだった。
そこでヒロインズは各グループ毎に圧倒的な実力・人気を誇るメンバーを招集し、一つのユニットを組ませた。それが今のトップアイドルである「freaks」ーー俺の所属するユニットである。
俺は知らなかった。世間では「圧倒的なパフォーマンスゆえに隔離された」と囁かれ、ドリームチームと叫ばれたfreaksが、実は炎上回避の意味合いも含んでいたことを。
「じゃあ今日も練習、がんばろー! ライブまであと少し! このメンバーなら、もっと完成度上げれるはずだよ!」
「ア............アァ......」
「えいえいおー!」と元気いっぱいに右手を突き上げたのは、我らがfreaksのリーダー、赤井あずさ。
明るく、天真爛漫な正統派アイドルで、ヒロインズの人気投票は2年連続第二位。その圧倒的な歌唱力と裏表のない真っ直ぐな性格で曲者揃いのfreaksのメンバーをまとめあげる頼れるリーダー......と、世間様では思われている。
「ハハ......まあ、ミスってるの主にあずさなんですけどね」
実際は、自虐癖の酷い重度のメンヘラ女である。
「なんであずさってこんなにダメなんだろう。同じところばっかり何回もミスって、みんなに迷惑かけて............ふんっ! んんっ! ぐっ......うんっ!!」
「あずささん! もういい加減、その壁に頭を打ち付けるやつやめてください!」
「............ああ、また怒られた。やっぱり、あずさなんか死んだ方がいいんだ」
「違いますから!」
こいつに秘密の部屋を見せたのは、俺の人生における三大失敗の一つである。あずさは悪い子! あずさは悪い子! をまさかリアルでやるとは............こうなると面倒臭いんだよなあ。
「莉音さん、お願いですから。見てないで止めてください!」
「へいへい。ほら、やめろ。壁が傷つくだろ」
「あうっ」
おでこと壁の間に手を挟んで軽く押してやれば、可愛らしい呻き声をあげてよろめいた。こいつも、安定してる時は良いリーダーなんだけどなあ、いかんせん、崩れた時の崩れ方が酷い。ブラック企業とかに就職してたら死ぬまで働いてそう。
「ごめんねぇ、莉音ちゃん。ごめんねぇ」
「別に、お前がダメなやつなのは今更だろ」
莉音さん! と、マネージャーが咎める声をあげるが、無視してあずさを抱きしめる。ダメじゃないよ、頑張ってるよ、ってのはもう散々やって無駄だって学んだし、こいつが求めてるのはそういう言葉じゃない。
「お前がダメでも、俺達は見捨てない。何回も言ってるだろ。な?」
「............じゃあ、なんで何も言わずにいなくなったりしたの?」
「いや、いなくなったって......ちょっと練習サボって銭湯行ってただけじゃん」
「この前、あずさも行くって言ったのに」
いや、流石にユニットの仲間の裸見るのは俺の良心が痛むんだが。ていうか、さっきからなんなんだよ、お前は。俺の彼女か。俺がどこで何しようが俺の勝手だろうが。本当めんどくさいな。
「ごめんごめん、また今度な。それよりほら、さっさと練習始めようぜ」
「あ、うん。でも、約束だよ」
「ふぁーい」
うーん、むにゃむにゃ。
「良かった、絶対だからね!」
イマ、アクビシテタカラ、ナンノコトダカ、オレ、ワカラナイ。
まあでも、これで一件落着だ。あずさは俺に慰めてもらえてハッピー、マネージャーもあずさが大人しくなってハッピー、俺は抱きしめてる間にさり気なくケツを揉んでハッピー。そう、これが三方よし! 渋沢栄一もニッコリ。
「じゃあみんな、まずは今度のライブでやる曲を通しでーー」
「アァ......ア......ノ............」
「あ、ごめん。今はムリ」
おいいぃぃいいい!!
今のやる流れだっただろうが!
「ふえぇ......りおんちゃあぁああん!!」
ほらあ、あずさ泣いちゃったじゃん!
「おいレナ!」
「うるさいよ、ちび。この試合終わったらやる」
「誰がチビだって!?」
ベッドに寝転んでスマホゲーをやってる、ショートカットのロリ女。この俺の逆鱗を踏みつけておきながら澄ました顔を崩さないこいつもまた、問題児だらけのfreaksの一員だ。
青峰レナ。
イメージカラーは青。メンバー最年少のクール系アイドルで、その思わず守ってあげたくなるようなビジュアルと、そんな容姿にも関わらずゲームへの造詣が深いことがオタク達に人気で、昨年の人気投票ではあずさを抑えての一位だった。
「チッ......ニートどもが。無産市民の分際でアイドルに銃向けてんじゃねぇぞ。しねしねしね............はい、ざまあ。あー、物資おいちい。うまうま......は? 撃たれてる? え? は?」
実際は、この通りーー。
「二度とやらんわ、こんなくそげー。動画みよ」
現代のスマホ社会が産んだモンスターである。
『そこ写ってますよ! 下がってくださーい!』
『さがれ! さがれよ!』
『日本語聞こえねぇのか!! さがれーー!!』
「あぁー。ヘルスがかいふくするー」
FPSで煽り、負けたら鉄オタの罵声を聞いてヘルスを回復する。そしてまた、FPSで煽る。趣味は炎上したアイドルを熱烈に擁護して対立を煽ること。
「ボクより下がいるとあんしんできるよね」
そうだね。
俺も、なんでか知らないけど、レナを見てると「このままでいいんだ」って前向きな気持ちになるよ。
「レナ、終わったんならやるぞ。ほら立て」
「チッ......触るな」
「なんだよ、手を貸してやっただけだろ」
「ボクを子供あつかいするな、ちび」
かわいくねぇー。
ヒロインズさん、こんなやつが人気投票一位で本当にいいんですか? 八百長でもなんでもいいから、もう一回やり直した方が良くないですか? 子供が泣くぞ、マジで。
「あーあ。ヒロインズに入ってきた時は『莉音さんに憧れて応募しました!』とか言ってて可愛かったのにな。どうしてこんな曲がった子に育っちゃったのか......俺は悲しいぞ」
「だからっ! そう言う子供扱いをやめろって......はぁ、もういいよ。さっさとやろ。龍虎さんは?」
「あー、なに? やっと始まんの?」
気怠げに立ち上がる、大人びた女性。右手で耳の穴をほじりながら、左手を机に押し付ける。
「うちはいつでもおーけーよ」
ジュッ。
「黄山さん! 事務所は禁煙です!」
マネージャーが悲鳴のような声を上げた。
「あっちゃー、ばれちったかぁ」
「ばれちったかぁ、じゃありません! 何回目ですか! いい加減にしてください!」
「いやー、ごめんごめん」
ーーもう、お分かりですね?
うちのユニットの最年長。泣きぼくろがチャームポイントなお姉さん系アイドル......の、皮を被った酒カスヤニカスパチカスの三つが揃ったカスのコンプリートセット。
「でも、莉音がサボってくれて逆によかったかもしれんわ。いい具合に酒が抜けてきた」
ねえ、なんでうちこんなのしかいないの? ねえ?
メンヘラ。クソガキ。ヤニカス。
「......ア............アァ......」
カオナシ。
「ア......ア、ノ...........」
そうだよ。幽霊じゃないよ、メンバーだよ。
「わ......私も、がんばり............」
こいつに関しては裏も表もない。ただのコミュ障。オールウェィズコミュ障。ライブになったらめちゃイケで歌い出す? 人前に出ると性格変わる? ないよ。そんなの。こいつに喋らせるくらいならまだアレクサと漫才した方が盛り上がるよ。
ーーだが、悔しいことに、ダンスに関してこいつの右に出るものはいない。
気づいた時には俺の通ってたダンススクールにいて、俺以上に難しい振りを軽々とこなしていた、才能のバケモノ。アイドルだけでなく、ダンサーを含めても、こいつ以上のテクニックを持つ人間を俺は見たことがない。
「がんば......がんばり............」
この通り、表現することについては問題しかないから、一概に良いとは言えないんだけどさ。
スクールにいたころからカオナシしてて、踊りもどこか機械的なヒナは、周りから見事に浮いていた。てかハブられてた。そこをかまってやったらなんか懐かれて、のそのそついてくるようになったんだけど、まさかアイドル事務所まで追っかけてくるとはなあ。
でもお前、マジでどうやってオーディション受かったの? 寝たの? ねえ、寝たの? 性的な意味で。
「がばりまっ!!」
あ、うん。よく言えたね。
「......本当、freaksってのはよく言ったもんだぜ」
メンバー全員が性格に難ありの怪物達。
ヒロインズの上層部には、俺たちのことを「ヒロインズの火薬庫」なんて呼ぶ連中もいるらしい。炎上回避にまとめてみたら、予想外に人気が出てしまって切るに切れない、事務所の本音としてはそんな所だろう。事実、このメンバーで1年間炎上なしでやって来れたのは奇跡に近い。
「よしよし、みんな気合入ってるねー! じゃあみんな、頑張るぞー!」
「あずさ、いきなり言われても反応できない」
「レナの言う通り。そう言うのはもっとこう、くるぞーっていう雰囲気が大事なんだよ。パチンコ台もなんの演出もなかったら誰も座らんだろ?」
「あ、その............龍虎......さん。その例えは、だれもわからない............かも、です......」
「あ、マジ?」
ボーナスタイムだと思って精々楽しみますかね。
「ふりーくす! いくぞー!」
「「「「がおー!!」」」」
マジでこのダサい掛け声はなんとかして欲しいけど。
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