桃ちゃんに好きになってもらいたい。

ゆる

第1話 桃ちゃんの意外と好きな朝

「早く起きろよ」俺は隣の家の桃を起こしにきている。「うーん、ねむいよ…」桃は眠そうな顔で目を擦る。しばらく桃がぼぅとしていると、「桃、早く起きなさいよ!」と騒がしい声がする。俺に少し遅れて家に来たのだ。こいつは桃の友達の南だ。友達とは桃が教えてくれたが、南は友達だと思ってはいないようだ。みれば一目瞭然だ。毎朝俺が桃を起こしにいってることを聞いた時すごく俺を睨んでたから。その時以外は穏やかだとおもっていた南が今は少し怖い、いや結構こわい。そんなことを考えているうちに桃はうーんと背伸びをしながら布団を片しはじめた。「私いまから着替えるから2人とも部屋から少し出といて~」と桃がまだ眠そうな声色で言う。「はあ、仕方ないわね」「ああ、わかった。別にお前の裸なんて興味無いが。」俺たちは素直になれない。いつまでもこの関係ではいたくない。今日こそ俺は、好意に気づいてもらうのだ。

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