第二十話
ヒミトとレインはともにヴァイキングの植民地に行った。
「これが異国人の植民地」
「冬は越冬できるの?」
「出来るように我々が暖房器具を与えた。水道もだ」
従者はそつなく答えた。
「それが和睦条件だ」
ヴァイキングも部族制である。族長に会い、料理を教わりたいと願い出た。
許可はすんなり降りてレインは異国の料理を習得する修業が始まった。
「じゃあ、俺は帰るから。数か月後にここに来るからな」
「頑張ってみるよ」
数か月たち、料理を習得したレインはヒミトとともに転移魔法で去っていく。
実はこののち、再びスクレリング族と敵対してしまいヴァイキングたちは負けて植民地を放棄する。ヴァイキングたちはグリーンランドまで撤退するのである。
レインはすでにキリスト教に改宗していたヴァイキングらに料理を伝授してもらい、フォークロアキャッスルに戻る。
小麦で作るパンがまず驚きであった。
「ほお、小麦で作るのか」
「なかなかうまいな」
「これはブリオシュというのか」
「なかなか絶妙な味だな」
「レイン! お前でかしたぞ!!」
「まあ大魔術師団長の息子となったら向こうも暴力はできないと思ったが狙い通りだったな」
「今日からお前は第二食堂のシェフだ!」
「ありがとうございます」
こうして北米のネイティブアメリカンに欧州の料理が一部伝搬された。
いつも主食にしているとうもろこしパンとは別の小麦のパンは特にショックだったようである。
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