第3話 潜入
『いつもファイナンス社』のビルは、ドヤ街のど真ん中にあった。
多くの人々が憩う場所から目と鼻のさきにある街だが、多くの市民は足を踏み入れることはない。
いわば街の魔境。
ドヤ街のハローワークに着くまでに、歩くだけで仕事の勧誘があるが、聞けばビル解体などの危険な仕事だ。
戦後の高度成長期、日雇いの仕事を斡旋する寄せ場に日雇い労働者が多く集まり、彼らが寝泊りする簡易宿所が寄せ場の周辺に多く開設されることで、ドヤ街が形成された。
安宿を意味するドヤという言葉は、宿を逆から読んだもので旅館業法に基づく簡易宿所が多く立ち並んでいることに起因する。
そんな安宿が数多く並んでいるのがドヤ街で、この一帯には職を失った人々が住み着いているため、生活保護受給者や高齢者が多いのも特徴だ。
また、職を求めて訪れる若者は、大体の場合、夜になると酔っ払いに絡まれて殴られたり、蹴られたりして、追い返されるのが落ちである。
そんな場所に、拓真はやってきた。
時刻は午後22時30分。
昼間は、人で賑わっているはずのこの場所も静まり返り、不気味な雰囲気を醸し出している。
ビルの近くで、拓真は身を潜めるようにビルの様子を伺う。
6階建ての築40年以上経っているボロいビルだ。
午後22時を回っていたが、ビルには煌々と明かりが点いている。
金融会社という性質上、すぐに現金を用意するため多額の現金を保管していることもあって、24時間、警備員が常駐している。
山田太郎からの情報によれば、警備会社との契約は行っていないという。警備は監視カメラと社内の警備員のみという、アナログなものだ。
まあ地上げ屋という裏があるだけに、窓口以外はほぼヤクザの様な男達ばかりだ。外部の者に見られてはマズイものもあるだろう。
契約書類と現金が収められているのは最上階の6階。
だが、6階は建設時から窓が無く、外からの侵入は無理だった。
ビルの入り口は面と裏2つあり、表には警備員室と受付カウンターがあった。山田太郎からの見取り図によれば、裏には警備員が中で常駐しているが、夜間の交代勤務員が来たことで人数は最小になった。
入口の扉はガラス張りなので中の様子が見える。
そこには、若い男性警備員が2人いて、暇そうにしている様子だった。
拓真は、ヒップホルスターの位置を確認する。
腰ベルトに装着するヒップホルスターのメリットは、動きやすさ。体の中心に近い位置に装着するので、激しく動いてもズレたり揺れたりといった事がない。暴発の危険性も少ないので、軍隊でも採用されるスタイルのホルスターだ。
そこから
グロック27は、全長160mm。スライド、フレームを短縮して小型化したグロックシリーズの中でも最もコンパクトな製品だ。
弾は訓練用のプラスチック弾だ。撃たれれば死ぬほど痛いが、死なない程度の威力しかない。
拓真は殺しをするつもりはない、目的のものを盗み出すことだ。
さらに腰の片刃のスタンナイフを確認する。
刃物として使用することもできるが、スタン機能も付属していた。グリップの9V電池と高性能コンデンサーで150万Vの高電圧を発生することができる。
50万ボルト以上になると皮製のジャンパーや厚手の毛皮コートの上からでも効果があるとされる。あえてナイフ型にしているのは、刃物として使用できることに加え、視覚的威圧からだ。
靴はフリーランニング用シューズを履き、靴紐を結び足とフィットさせると蝶結びが解けないよう、それを鼓舞結びにする。
拓真はバンダナを解くと、ほっかむりにし顔を隠す。
ジャケットを脱ぎリュックにしまう。
背中には軽量のデイリーリュックを背負う。
中にはピッキング道具、マイナスドライバー、ニッパー、金槌等、侵入犯罪に使用する工具を入れている。服装は上下ともに黒にしていたことで、拓真は闇に溶け込んだ。
ビルの裏口近くに寄ると、監視カメラを確認する。拓真はポケットから《目隠し虫》を取り出す。壁に投げつけると壁にくっつき、自重で落ちていくオモチャの改良品だ。
張り付く虫の足先には自己粘着性を持つウレタンゲルを使用し、30秒から1分の張り付きを行う。虫本体は熱可塑性エラストマー樹脂を使用したリアルな造形で、剥がれ落ちた後も本物の虫の死骸と変わらない質感を有している為、回収の必要はない。
《目隠し虫》をカメラに向けて投げつけ、カメラが虫で塞がれた瞬間に拓真は素早くドアに張り付く。
聞き耳を立ててドアの近くに人が居ないことを確認すると共に、ピッキングツールを取り出す。
鍵は、最もありふれたシリンダー錠だ。
拓真は、鍵穴にピッキングツールを差し込み、タンブラーを押し上げて、シアラインを揃える。
そして、鍵山の形にして、そこにテンションと呼ばれる道具を差し込むと、シリンダーの内筒を回転させて解錠した。
音を立てないように静かに最小の開きで開けた後、身を低くし内側に滑り込む。
ドアを閉じる。
僅か5秒。
警備室は、すぐそこにあったが、警備員はスマホをイジりながら監視カメラが虫で塞がれたことに首を傾げていた。
エレベーターは使えない。
6階へは、最も人が手薄な階段を使うべきだと思った。
そこを目指すために階段に行く。
見取り図から階段の場所は判明している。
そこを目指すために階段に行く。
僅か2秒。
拓真は階段を使わず、階段と階段の間にある手すりに足を乗せると、その隙間を縫うように一気に駆け上がる。
柔らかく、それでいて軽やかな身のこなしで登る様は、まるでリスのよう。パルクールの応用だ。
パルクールとは移動動作を用いて、人が持つ本来の身体能力を引き出し追求する方法および運動のこと。
その歴史は20世紀初頭、元フランス海軍将校の体育教官ジョルジュ・エベルが作った、フランスの軍隊トレーニング法まで遡る。ジョルジュはアフリカを訪れた際、自然の中で生活する人々の身体能力に感銘を受け、歩く、走る、跳ぶ、這う、登る、バランスをとる、投げる、持ち上げる、自衛する、泳ぐといった10種の基礎的運動群からなるトレーニング法を考案した。
日本のパルクールは、世界各国から《忍者》と称され、称賛を集めている。海外のパルクールと比較して、ダイナミクスは劣るものの、細かなテクニックが光る内容が多い。
もともと筋肉や体格の点で欧米と比較して小柄な日本人の体型は、細かな動きに対する切り返しや対応力、柔軟性が高いと言われ《忍者》と言われるのは、この動きのしなやかさが要因している。
拓真は幼い時から、このパルクールを習得していた。
指一本で体重を支えることはおろか懸垂すら可能だ。
また、どんな体勢からも身を起こすことができ、垂直跳びでは160cmを跳び、どんな場所にも移動することが出来るようになった。
試してみれば分かるが、脚の筋肉だけで垂直跳びをしてみても思ったほど高く跳べない。垂直跳びのギネス記録はNBAプレーヤのデビッド・トンプソンの122cmだ。
垂直跳びの能力は20歳あたりをピークとして、徐々に衰えてくる。日本人では60cm以上も跳べる人は少ない。
ミズノスポーツ科学研究所が調べた平均値は、野球選手が65.5cm、サッカー選手が61.2cm、ラグビー選手が58.9cm、陸上短距離選手が73.2cm、一般成人(25〜34歳)が55.2cmとなっている。
拓真の身体能力は驚異的を通り越し、超人レベルだ。
これには拓真の鍛錬もあるが、受け継がれてきた血脈による才能も少なくなかった。
それから一気に6階まで登ると、息を整えながら通路に人が居ないか確認した。
僅か8秒。
拓真は、計15秒で6階までに辿り着いた。
見取り図によれば、通路を曲がった先が金庫室だ。
金庫室は廊下の奥にあるため、人の通りは少ない。
だが、念には念を入れて、拓真は壁際に身を寄せて進むことにした。
曲がり角に差し掛かったとき、拓真の心臓は高鳴っていた。
緊張ではなく興奮だった。
(ここが俺の人生を変える分岐点になるかもしれない)
そう思いながらも冷静に呼吸を整える。
角からそっと顔を出すと、4m先にパイプ椅子に腰掛けて漫画雑誌を読んでいる警備員が居た。
(一人か、手薄だな)
二人は居ると思っていただけに、これ幸いと思った。
正面から挑むには距離がある。
拓真は、スマホを開くと空き缶が転がる擬音を流す。
すると、それに反応して警備員は顔を上げる。
漫画を閉じ、雑誌ラックに置くと、拓真が隠れている方向に向かって歩いて来る。
拓真は、角に張り付くようにして息を潜め、その時を待つ。
3
2
1
男が角を見ようとした時、拓真は角から飛び出し男の右耳にある急所・独古にスタンナイフの峰を叩き込む。
独古とは、耳の付け根、耳たぶの前辺りの口を開けると窪みが出来る、顎の継ぎ目にある急所。
すると男の目から光が失われ、電源が切れたように膝から崩れる。
スタンナイフを用いた、現代の当身術とでも云うべき術だ。
スタンガンでは基本的には気絶させることはできない。
まれに気絶することもあるが基本的には電気ショックでの攻撃により、相手の気を動転させ精神状態を異常にし、びっくりすることにより気絶するのもので確実性はない。
だから拓真は、そこに古武術の当身術を応用した。
当身術とは、人体に点在する急所への撃突衝撃によって、中枢神経を麻痺させ、仮死状態に陥れたり、一時的に運動神経を麻痺させる術のこと。
明治後期に野口潜龍軒によって創設された神道六合流柔術では、当身の制敵効果として、『即死』と『即倒』の二つを挙げ、それぞれに急所を配している。
独古は即倒の急所の一つであった。
拓真は、古武術の秘伝を現代に甦らせたのだ。
男の腰に
S&WM909。1992 年から 2006 年まで生産された S&W ショート反動式セミオート ハンドガンのシリーズの一部だ。
「こんなの持った警備員がウロウロしてたら、そりゃセキュリティ会社と契約できねえよな」
苦笑しながら、気絶した男の体を探る。
鍵を見つける。
男をトイレに放り込むと金庫部屋のドアに辿り着いた。
金庫室の扉には、テンキー式の電子ロックがかかっていたが、事前に調べていた通り、番号が6桁で固定されている。
これは、強盗対策で、毎日6つの数字をランダムに変えることで、簡単に開けられないようになっているのだ。
だが、その番号は、太郎から教えてもらっていた。
警備員が持っていた鍵と、電子ロックによる二重錠を解除すると、金庫室に入った。
金庫室に入ると、契約書のファイルと共に大量の札束が置いてあった。
その金額を見て、拓真は目を疑った。
ざっと見て5000万円はある。
「ある所にはあるもんだね」
契約書のファイリングを捲り、佐枝由紀恵の契約書と借用書のコピーを見つけ、利息を含めた金額を手にしてリュックにしまう。契約書と借用書のコピーだけでも十分かもしれないが、この金があれば、確実に店を閉める必要はなかった。
安堵のため息をつく。
そして、金庫から出ようとした瞬間、背後に足音を聞いた。
拓真は、反射的に振り向いた。
そこに立っていたのは、白髪交じりの壮年の男だった。
男は黒いスーツを着ており、手には
男の目は鋭く、まるで猛禽類のように鋭い眼光を放っている。
一瞬にして、拓真は悟る。
山田太郎に手渡されていた資料に、警備室長の名前と写真があった。
その名は―――
拓真の額から汗が流れ落ちる。こいつの経歴はヤバい。ヤクザのヒットマンとして裏社会で名を上げている男だ。
今更ながらに、自分がとんでもない相手に喧嘩を売ったことを理解する。
だが、もう遅い。
「お前、何者だ?」
明生の声は低く、威圧感のある声だった。
「……俺は、ただの客だよ。この店に融資をしていてね。今日はその回収に来ただけだ」
拓真は、咄嵯に嘘をついた。
というより笑えないジョークだ。
だから、明生の感情に火がつく。
「コソドロが。店のセキュリティ情報が引き抜かれている痕跡があったので、見張っていたが、まさかお前のような小僧が盗人に入るとはな」
拓真の額に汗が流れる。
(クソ。山田の野郎、バッチリ痕跡を見られてるじゃねえか)
逃げないと。
そう思ったが遅かった。
明生が引き金を引こうとした時、拓真は明生の視界から消えた。
いや、正確には跳んだのだ。
垂直跳び160cmの実力を持つ拓真の脚力を生かした跳躍。
天井まで飛び上がると、そのまま天井を蹴り、明生の頭上を舞う。
拓真にとって、この高さからの落下は恐怖心などなかった。
着地の衝撃も最小限に押さえる自信がある。
だが、明生の放った弾丸が壁に当たり、跳ね返ってきた。それは、偶然ではなく、明生が狙ってやったことだ。
跳弾とは、目標などに当たった後に、当たった場所から弾き飛ばされる弾丸のこと。
特に固いものに当たった際に起こりやすく、エネルギーが目標の破壊以外に使われてしまうために威力は落ちてしまう。
しかし、着弾時の変形や破片化、横弾等により銃創の治療が面倒になる可能性があるため、非常に厄介な現象でもある。弾丸自体が異質な変形をした状態で人体に命中すると腕などに当たっても致命傷になる場合がある。
変形した弾丸は人体の組織を著しく傷つけるのだ。
ゲーム等の作品内では跳弾をコントロールする特技を持つ人物が登場することがあるが、意図的な跳弾のコントロールにより目標に命中させるというのは実弾では不可能という。
というのも、ライフリングにより銃弾自体に与えられた回転による影響や、着弾時の弾の変形や破片化が一定ではなく、そうでなくても当たった場所の硬さや風の流れなどの不確定要素が多すぎる為だ。
だが、ある程度はコントロールも可能だ。
車のある場所でのタクティカルトレーニングでは、車の腹の下の地面を撃ち、跳弾で向こう側の相手を倒す訓練も行われている。
明生は弾頭のコアを合金によって全て覆ったフルメタルジャケット弾にすることで、跳弾をコントロールしていた。
銃弾が頬を掠める。
床に落ちた拓真は、すぐに起き上がり、明生から距離を取ると拓真はグロック27を抜いて1発撃つ。
2m以下の至近距離だが外れた。
その瞬間に明生の口元に不穏なものが生まれる。
拓真の射撃術の練度の低さもあるが、拳銃の命中率は高くない。
アメリカの警官の銃撃戦における命中率を調査したところ10m以上の距離での命中率は1%以下。
5mでも30%以下。
たった1~2mでも80%前後。
という統計がある。
訓練を受けているはずの警官でも実際に動く人間を目の前にすると1~2mでも5発に1発は外すというのが実は拳銃の実用命中精度だ。
相手はプロ。
素人の自分が勝てるような相手ではない。
だが、手ぶらで帰る訳にはいかない。
それに、拓真はまだ切り札を持っていた。
拓真は、さらに2発を撃つ。
その前に明生は突進を仕掛けてくる。1発目の銃撃による跳弾の音から、拓真の銃弾がプラスチック弾だと判明しての行動だ。
(俺がチキンなのがバレやがった)
拓真が撃った銃弾の1発は、明生の左太股に命中した。
しかし、明生は怯まない。
プラスチック弾とはいえ死なない程度に痛みを感じている筈なのに。ノーダメージかのように拓真に向かって突進してくる。
拓真は慌ててもう1発の弾丸を撃とうとしたが、間に合わない。
銃口が定まる前に、明生の左拳の突きが拓真の顔に入る。一瞬意識が飛びグロック27が落ちる。
明生の手が伸びてきて、拓真の首を掴んだ。
拓真は、必死に明生の手を剥がそうとするが、万力で固定されたようにびくともしない。
明生は拓真に顔を近づけると、睨みつけてきた。
拓真は、明生の視線に射抜かれ、動けなくなった。
蛇に睨まれた蛙。
そんな言葉が脳裏に浮かぶ。
明生は、左手一本で拓真を持ち上げると、壁に叩きつけた。
鈍痛が背中に走る。
意識を失いそうになるが、明生はそれを許さなかった。
明生の右膝が腹に突き刺さり、拓真は胃液を吐き出す。
さらに、拓真の顔に蹴りが炸裂するのを両腕でガードした。
苦痛に唸りを上げる。
誰が?
それは、拓真が。
ではなく、明生の方だった。
拓真がガードした手には、スタンナイフが握られていた。
明生が蹴りかかる瞬間を狙って、隠し持っていたものだ。明生はあろうことかスタンナイフに蹴りを入れてしまったのだ。
明生の甲からは血が流れ落ち、怒りに満ちた表情を浮かべている。
拓真をスタンナイフの電圧を最大値に設定し150万Vの超高電圧を明生に向かって放つ。
目も眩むばかりの光と音を立てて、電流が明生に流れ込み、明生は全身を痙攣させながら倒れる。
そして、拓真は立ち上がりグロック27を拾い、その場から逃げ出す。
背後で明生が呻いていた。
「見たぞ、お前の顔……」
拓真は明生を見下ろし、バンダナを外す。素顔を見せたのは、自分も明生と同じ裏社会の住人だから。
「そうかい。俺は世間様に顔向けできるような事はしていねえが、あんたはどうだい」
拓真の言葉に、明生は歯ぎしりする。
明生はヤクザの中でも、裏社会でも有名なヒットマンだ。
だが、それも過去の話。
表に出れば、ただの犯罪者にすぎない。そんな奴が警察に駆け込むことなどできはしないのだ。
「それによ。今の俺には生殺与奪の権利がある。お前の負けだよ」
拓真は、グロック27を明生に向けた。彼は怒りと痛みに苦悶しながら何も言わず、拳を握りしめていた。
勝利宣言をした拓真だが、実際は勝ちだとは言いがたい。明生は殺そうと思えば拓真を殺せていた。殺さずに抵抗を奪おうとしたのは、背後関係を吐かせようと考えたからだろう。
何にせよ、殺しのプロから生き延びることができたのは幸運だった。
拓真は金庫室から出ると、5階の窓から飛び降りる。
壁を蹴って、隣のビルに飛び移ると、パルクールの要領でビルの壁面を走り、間を飛び越えて逃走に成功していた。
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