何故か分からないが義妹は俺を小馬鹿にしてきます。幼馴染も俺を小馬鹿にしています。俺は今までの関係を断絶しました。そしたら.....。
アキノリ@pokkey11.1
第一章 そんな筈じゃなかった
どれだけ言ってもな。許せない
第1話 歪んだ世界
俺の名前は最上渚(さいじょうなぎさ)という。
昔は遠野渚(とおのなぎさ)だった。
丁度.....母親が再婚して苗字が変わったのである。
母親も遠野恵理子(とおのえりこ)から最上恵理子(さいじょうえりこ)に変わったのであるが。
渚は波打ち際の幸せの意味を持ってして俺の親父が付けた。
その親父は.....階段から落ちて?なのが原因か知らないが心臓麻痺で死んだ。
なので原因は何なのか今でも分からない。
今となっては怒りしかない。
それは.....死んでしまった事に対する怒りの気持ちとグチャグチャの気持ちの。
そんな俺だが3年前から最上透(さいじょうとおる)さんという義父。
その連れ子の最上夢(さいじょうゆめ)と一緒に暮らしている。
そんなその生活に問題は無いと思っていたのだが。
だが問題が起こり始めてしまう。
2年前から夢が俺を小馬鹿にしてきていた。
面白がっているというか。
何というか理解不能な感じで、だ。
それが何の意図があってそうなっているのか分からない。
だけど小馬鹿にしてくるのだ。
その事に俺は適当に受け流していたが.....その最中。
俺は付き合っていた彼女に浮気された。
そしてそのまま俺は捨てられたのだが.....。
もうメチャクチャである。
その影響か。
今日は頭に血が登って限界が来た。
何時もの通りテストの事で小馬鹿にしてくる義妹に向く。
義妹は?を浮かべて俺を見た。
俺は冷酷な目を向ける。
「え?お、お兄ちゃん。どうしたの.....」
「お前の小馬鹿にマジに呆れた。お前と関係断絶しても良いかな。マジに」
「え?」
「お前の事が大嫌いだって言ってんの。何だ?不思議か?.....良い加減にしろよ」
「.....え?え.....嘘でしょ?」
思いっきり青ざめる義妹。
栗毛色のボブヘアーの女の子。
髪留めに栗のモチーフの髪留め。
それから.....かなりの美少女といえる顔立ち。
童顔ながらも、だ。
まあでもそんな可愛いとか今の俺には知った事ではない。
もう我慢ならなくなった。
「お前な。俺は今日だが本当に機嫌が悪い。浮気されたんだ」
「.....そ、そうだったの?それは知らなかった.....ご、御免なさい」
「だから俺はお前と拒絶する。もう許さない」
「ご、御免なさいお兄ちゃん!こんな真似今日はするべき.....じゃなかったっていうか.....その。御免なさい.....全部私が悪い.....!」
今更謝って何か言いたいのか?
馬鹿じゃないのかコイツは。
俺は思いながら、お前と話す事は何もない。すまないが心が疲れているんで上がらせてもらうから、と吐き捨てて鞄を持つ。
それから上がって行った。
泣く様な声がしたがそれも無視で。
〜〜〜〜〜
お兄ちゃんが浮気されたらしい。
それも知らないで私はまたお兄ちゃんを小馬鹿にしてしまった。
そして思いっきり青ざめた。
何も知らない私が.....悪い。
流石に今日は控えるべきだった.....いやちょっと待って。
私がおかしいんだよね。
全てにおいて.....。
私が悪いんだよね。
「何でお兄ちゃん.....にあんな態度を.....」
私が悪い事に気が付くのが遅れた。
いや違う。
この感情を隠す為にやってしまった。
私は何かがおかしかったのだ。
思いながら私は涙を流しながらドンドンと荒い音を立てて階段を登って上がって行くお兄ちゃんを見送ってから。
泣きじゃくる。
「私がクソッタレなんだ.....」
私は心から号泣した。
何をしているんだ私は、と思いながら。
小馬鹿にしていたのは理由があるにせよ。
私は調子に乗り過ぎた、という事だ。
お兄ちゃんの全てを傷付けてしまった。
この.....何というか。
惹かせたかったのもある。
その為にやってしまったのもある。
焦っていた。
とにかく気を惹かせたかったのだ。
でも恥ずかしいから隠したい気持ちもあった。
だからこんな様になってしまったのだ。
その為にお兄ちゃんに小馬鹿を使っていたのであるが逆になってしまった様だ。
焦っていたのもあって。
そしてこれで良いだろうという安心感で2年も気が付かなかった私は愚かだ。
思いながら私は最後の賭けに出た。
「.....お兄ちゃんはああ言ったから.....もう駄目だろうな.....」
私はまた号泣し始めた。
心の中が最悪の気分だ.....。
馬鹿すぎて、だ。
こういうの男の子は好きって話を聞いていた故もあったからやってしまったのもあるがそんな事は無かったんだな。
「私は.....どうしたら良いのだろう」
思いながら私は駆け出した。
そしてお兄ちゃんの部屋のドアをノックする。
それから返ってきた返事は。
何だ、とかなり苛つく声だった。
「.....お、お兄ちゃん.....私の話を聞いてほ.....」
「聞きたくない!!!!!ふざけんなマジに」
「.....!」
また号泣し始める私。
そして、こんなに傷付かせてしまったのか、と自らは涙を浮かべる。
それから駆け出した。
玄関から.....飛び出して駆けて行く。
何て愚かな行為だった。
「うぁあああ.....」
涙が止まらない。
そして誰も居ない場所で私は膝を丸めた。
馬鹿だ馬鹿だ馬鹿だ。
本格的に馬鹿過ぎる。
靴がボロボロの靴を履いてみっともないが。
そんな事はどうでも良かった。
お兄ちゃんに申し分が立たない。
どうしたら良いのだろうか.....死にたい気分だった。
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