僕にはサッカー以外、特別、能力があるわけでもない。

勉強もした事が無い。

「水原、あのさ勉強の仕方を教えて。」

「うーん、良いですよ。じゃあ、部活の後で教室で。」

僕は、部活動が終わり教室に向かった。

教室で水原はサッカーのリフティングをしていた。

あれ、上手いな。

「あれ？見られちゃいましたか？」

「うん。上手いね。」

「恥ずかしいけど、小さい時、兄が、サッカーしてるのを見て少ししたくなって。」

「そっか。」

水原に僕の期末テストの結果を見てもらった。

「勉強した事ありますか？」

「ない。小説は良く読むけど。」

「なるほど、明日から小テストをするんで今日は帰りましょう。デートしてください。」

「良いよ。」

2人で本屋に立ち読みした。

「この小説良いよ。」

「はい。買います。明日感想文を書いてきます。」

「そんな事は求めてないよ。ゆっくり読んでよ。」

2人で笑った。

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