夢の中のお話
興梠司
第1話
君にはないだろうか、朝起きて寝ぼけながらここはどこ?と思うことが、ここが自分の家じゃなく感じる事がないだろうか? 僕には時々そんな減少が起き不思議と目が覚める。そこが刑務所だったり、友達の家だったりさまざま所を転々としている。
置きたらちゃんと僕は自分の汚い部屋の汚いベッドで寝ているんだ、どこにも行ってやしない、刑務所とかの時はいやな気持ちになるが、友達の家や公園にいたりして目を覚ますと「何だ、このリアルな夢は?」となる時が君にはないだろうか?
この物語は全部夢の中のお話、現実とは違うようで異世界でもない、単なる夢の中のお話なのかもしれない。
僕の名前は龍二、武蔵野という国を守っている、井の頭公園に魔物が出たと報告が入り行ってみると何人かの仲間がゾンビになっており、魔物に食べられたと出会った、この国の魔物は人間の血を吸うとその人間はゾンビ化し、魔物の味方になってしまう、井の頭公園には今ゾンビで溢れていた、ゾンビをここから出すわけにもいかず勇者達は仲間だった者を切り捨てることしか出来なかった。
「龍二なにをもたもたしてる、早く切り裂け」と龍二の兄貴が叫ぶがこのゾンビは龍二の恋人だった、見た瞬間に誰だかわかって僕は動けなくなってしまった、僕は自分の恋人を殺すことができるはずもないが、自分がゾンビ化するのも勘弁で答えは切り裂くしかなくなり小さい声で「ごめん」と言って自分の恋人を切り裂いた。
「うおおぉぉぉ」と恋人は叫んでいるがそちらを振りけることは僕には出来なかった。恋人がゾンビ化して自分で切り裂くとかいう話は、よくあることで龍二が五歳の時両親がゾンビに血を吸われゾンビになり、両親から襲われそうになった龍二を助けたのが兄だった。両親を切り裂いた時の兄顔は今でも鮮明に覚えている。両目から涙を流し「ごめんなさい」と呟いていた。それから僕らは一度武蔵野を後に山にこもることにした、山にはゾンビが現れるっ事はなかったが兄からしたら龍二を育てるのには最適な場所だったのかもしれない、兄からの命令で食事は自分で探して取ることと命令された、山には猪や熊や鹿もいる、果物だっていっぱいあるので食事には困らないが五歳の龍二からしたら、過酷なことだった。兄から譲りうけた剣は龍二より大きく持つのも大変だった。三日間食事をしないことなんて、当たり前にあった。そういう時は兄がりんごを2つほど分けてくれることもあったが、日に日に自分で自分の食事を確保できるようになってきた、猪や熊を捕まえるために罠をしかけ捕まえることに成功したら、猪鍋を兄と一緒に食べたりしていた。この生活がいやだったわけではないが、僕は武蔵野に戻りたかった。自分が住んでた街がどうなってるのか気になっていた、風のうわさではゴーストタウンになっていて、もう人間なんて数人しかいないと聞かされていた。僕が10歳になった頃兄貴は武蔵野の王から招聘がかかった。兄にも招聘がかけるってことは今までの武蔵のとは違うんだろうなと思った、龍二には招聘がかからず「僕も武蔵野に行きたい」と兄に駄々をこねたが兄が連れて行ってくれるはずもなく、一人山に残り、練習を重ねどこに招聘がかっても良いように準備を供えたが龍二はもっと強くなりたかった、兄が武蔵野に行く前に言っていたことを思い出した、この山の山頂には仙人がいて不思議な力を与えてくれるがその仙人と会ったものは誰もいないと言われていると、兄は言っていた。
僕はその仙人に会いに行くことにした、山を登るとゾンビ化した熊や猪が現れてくるが剣で一切りで倒すことができる、山頂へ行く途中おばあちゃんに出会い突然「剣を見せてみろ」と言われたので剣を見せると「この剣じゃ街にでているゾンビや魔物は倒せない」と言われ龍二はムッっとした、この剣は兄からもらったもので大切なものだったがおばぁちゃんはその剣を真っ二つにおってしまった。
「何をするんですか?」「お前さん勇者になりたいんだろ?ならこの剣は諦めな、わしの家まで着いてきなさい」と言っておばぁちゃんはあるき出した。
龍二が歩いてる時はゾンビ化した動物が襲ってきたが、おばあちゃんと歩いてる時は襲ってくることはなかった、不思議に思った龍二は「なんでおばぁちゃんはゾンビに襲われないの?」と聞くと「私も昔はゾンビだったからだよ」という、たしか兄から聞いたことがあった、一回ゾンビから人間に戻ったものはゾンビから襲われることはないと、それが本当ならこのおばぁちゃんは一回ゾンビ化していることになる。
おばぁちゃんの自宅につくといろんな剣が飾ってあった「好きな剣を持っていきな」というがどの剣が良いかわからないし、壊した剣を返してほしかった。
「この剣を返してほしいって顔をしてるなあ」とおばあちゃんが言う、当たり前だ、この剣で僕は山の中で生活してきたんだ、思い入れがないわけではない。
おばぁちゃんが何か呪文を唱えると真っ二つに割れた剣が治っていく「これで満足か?」龍二は頷くが剣のことよりも呪文の方が気になった。「おばぁちゃんは何者なの?」と聞くと「それは聞かないほうがいい、お主はじぃさんの所目指すんだろ」と言い呪文の事を教えてくれることはなかったが「もう一つ剣を持っていけ」と言って剣と自分がゾンビ化した時に食べろと言われにんにくみたいなのを小袋でもらい仙人のところまで目指すことにした、仙人がいると言われている山頂はゾンビ化した動物が、今までよりも強くなってきているように思えたがおばあちゃんの剣で一切りできた。山頂につくとポツンと一軒家があり仙人みたいな人が柿の木を見ていた。
「やっと来たか」と仙人は呟き龍二に攻撃を仕掛けてくるが龍二はそれを避けて仙人に攻撃をしかえすが、仙人にはそんな攻撃効きやしない。「お主まだまだだな」「あと一年は修行が必要だ、それまでに武蔵野が持てばいいが沈没する可能性もあるが修行するか?」と仙人がいうの「お願いします」と頭を下げた。
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