晴れない日には
晴れない日には
傘を乾かすことができない
晴れない日には
星を貶すことができない
ベランダで少し濡れながら
真っ暗な空を見ている
何も消えていない植木鉢に
蝉の死骸があった
晴れない日には
君を思い出してしまう
雨が大嫌いだった人は
晴れるまで太陽を呼び続けた
君の育てていた花の名前を
まったく思い出せない
一日だって晴れたことはないんだ
心の傘は破れている
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます