私達のプレイボーイ!タタール人アキラが帰ってきました!!なんてこったそれは素晴らしい性行!私達は祝福。


「フゥ!ハァ!ヒィヤッホゥ!!」


俺は上機嫌に軍馬を操り、原野を駆け抜ける。

風が髪を巻き上げ、俺は自然に笑みを浮かべていた。


人生で一度だってこんな大金を手にしたことなんてなかった。


そうだ。

村に帰ったらマリアに沢山きれいな宝石や高価な絹や毛皮のドレスをあげよう。

それに美味いもんも倒れるまでたらふく食ってやる。


ここからはるか800km以上南西のアルパス山脈では、美味しいワインやチーズがあるらしい。しかもそこから南の半島に乱立するイタリー公国群では新鮮な海の幸も豊富だとか。


いいよなぁ……俺も食いてぇ…いい加減塩辛いソーセジもエールにも飽きてきた。

ワインとチーズはいくらかかってもいいから絶対手に入れよう。


あと魔道具もだ。

スイッチを押すだけで火や水が出たり、光や冷気を発するような日用品だけじゃない。魔法がエンチャントされた武器や防具もあるんだ。


もっとも十字教のトップであるローマ教皇とかいう、地球と全くおなじ人たちが、十字教信者どうしで魔道具の武器を使うのは禁止してるんだけどね。

なんでかっていうと使ったら死んじゃうからだって(笑)

なんじゃそりゃ?だったら戦争すんなよって話だけど、基本的にこの時代の戦場の主役は貴族様だから、生かして身代金を得るのがルールらしい。だから防具はいいんだけどね。


あと貴族の従者や農民は歩兵で、あくまでも数合わせに過ぎないとか。

まったくさ、そんなんだからモンゴルに蹂躙されるんやアホンだら。


さて、トルンの町から国境沿いの東の村までは直線で50kmほど。

軍馬を走らせて早30分。青々とした広大な麦畑が見えて来た。

軍馬を使って開墾にいそしむ人影も見える。



「おーい!!アキラが帰って来たよぉぉおおおお!!」


「アキラ⁉無事だったのか⁉」


「はやくマリアの元に行かねぇと!他の男に取られちまうぞ!!」


「あったりまぇよおおおお!!!」


数人の村人たちが俺の叫び声に気がつき手を振ってくれた。

俺も手を振りながら村の門の方へと進んでいく。


「まて!とま……れって……アキラじゃねえか!無事か⁉」


「ええ。心配ご無用だ門番殿」


そして俺はいつものタタールの亡命王子風な喋り方に戻った。

驚きながらも今だ槍で門をふさぐ門番に、俺はわざとらしく睨みつける。


「マリアのもとに帰りたいのだが、もう私はこの村の住民ではなくなってしまったのか?」


「はは!この村はあんたのおかげで随分と稼がせ貰ってるからな。あんたを悪く言う奴はもういなねぇよ。はやくマリアのもとに言ってやんな」


「うむ、では失礼するよ」



そっからはまぁいろいろ大変でした。

絶賛大号泣のマリアのもとに、こっそりと後ろから驚かしたら別の意味で大号泣。そして愛してる、怖かった、帰って来てくれてありがとうの100連発をいただきました。最後は喉をからして声でなくなってたし、今は疲れたのか熟睡しております。

そしてヤロスワフとカナリアとささやかな宴会を過ごして、今はあのマ〇コ臭いいつもの慣れ親しんだ部屋でマリアと寝ています。


「なんだかんだいって、この臭いクセになってきてんだよなぁ……」


そう俺は独り言をいい、天井に染みついたマリアの白濁マ〇汁と潮の痕を眺めながら眠りについた。

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