第48話 (閑話)存在する何か

 フウ、どうやら上手くいったようじゃな。時間軸まで戻してやったからの。こんなに力を使ったのは千五百年振りかの…… けれどもアヤツ《タケフミ》の意識は時間軸通りに戻っておらんようじゃの?


 全く、何者なんじゃ、アヤツタケフミは?


 ワレの邪魔をするとは非常にけしからん奴じゃっ……


 それに、ワレが肉体を持っておった時よりもマラがデカイじゃと!!

 何と不埒ふらちなマラじゃっ!


 平常時に直径3.5cm、チ○長19.2cm、膨張時には直径5.8cm、○ン長32cm、カリ径7.6cmじゃと!?


 ゼウスの奴よりもデカイではないかっ!?


 ワレが肉体を持っておった時でも、ゼウスよりもデカかったが、それでも

 平常時、直径2.8cm、チ○長16.2cm、膨張時、直径4.6cm、○ン長26cm、カリ径5.8cmじゃぞっ!!


 まことアヤツタケフミは非常にけしからんマラを持った奴じゃっ!!


 やっと、ワレもと雌伏しふくときを過ごし、ようやく力を取り戻したところじゃと言うのに…… 


 何度も思うが、本当にアヤツタケフミは何者なんじゃ?


 少なくとも地球上にアヤツタケフミほどの力を持つ人は居らぬ。今のワレに匹敵するほどの、いやまかり間違えばワレを凌駕する程の力を持つとはな。


 お陰でワレ女神花嫁候補にしておる深野という女子オナゴに手出し出来ておらぬ……

 あの結界は一体何じゃ? ワレ神気しんきすらもはじきおる。

 それに深野にはワレにも分からぬアヤツタケフミのモノとは違う力がもう一つ、守りについておるようじゃ…… 


 ムウっ! 苛つくのう。たわむれに深野の娘でもかどわかしてやろうとしても、そちらもアヤツタケフミの張った結界の所為で失敗じゃし。

 何であんなに数多くの結界を張っておれるんじゃ?


 ワレは地球上には魔素が無いと千年前に嘘を流して力を使える者を無くし、百年ほど前から一部の者だけに伝えて能力者を作り始めたのじゃが、アヤツタケフミは誰よりも巧みに能力を使いおる。

 それに何者かに地球上にも魔素が大量にある事を教えて貰っておるようなフシがあるのう……

 このままではワレの計画は台無しじゃ。せっかく八百万やおよろずの神々を騙してもとで好き勝手出来る環境を整えたと言うのに……


 しかし、直接的にが無理ならば、間接的に攻めて行こうかのう。ワレアヤツタケフミに手出しできぬ。ワレの存在をアヤツタケフミに教えてしまう事になるからの。

 アヤツタケフミがまだワレの存在に気がついておらぬ状態を少しでも長く保たねば。


 ならば能力者とした者たちを操って……


 フフフ、こまはいくらでも居るからのう……


 地球上で人がいくら減ろうがワレは困らぬからの。ちょっと面白そうな事を思いついたぞ。


 クッフッフッフッ……


 アヤツタケフミの力の限界を探ってやろう。


 それと、もう一つの力の存在を見極めねばならぬのう。

 アヤツタケフミよりも巧みに力を隠しておるから、ワレでも掴みきれぬ……

 考えてみれば、それはそれで厄介な相手じゃな……

 アヤツタケフミと共闘なぞされぬように注意せねばならぬな……


 雌伏しふくときであった千年はワレでも長かったのでな……

 これからは愚かな八百万やおよろずの神々に変わってワレもとの民を導いてやろうて……


 フッフッフッ…… 楽しみじゃのう……

 




 

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