物理法則のアップデートに失敗しました

カイエ

まえがきにかえて

 当小説は、なんの前知識もなく気楽に楽しんでいただけることを目指して書いておりますが、人によっては気になるかもしれない点がいくつかあります。


 本文以外のところでハラハラさせてしまうのは申し訳ないため、先にちょっとだけ説明をさせていただきます。


 別にそんなのどうでもいいぜ! という方は、このまま次へお進みください。

 知らなくても、進行上なんら問題ございません。


 ▽


 当小説には、実在の曲名、あるいはそれを若干改変したものが頻繁に登場します。


 初めは、著作権的の問題をクリアするために、元の曲名を少しだけもじり、原題を知ってる人が「ああ、あれか」気づく程度に改変して使うつもりでした。


 ところが調べたところ「元の作品と関係があると誤解されるような方法で公開しない限りは、楽曲や小説のタイトルには著作権が発生しない」ことがわかりました。


 曲名は短いため著作物とは認められず、例えばぼくが「今夜もイート・イット」という曲名で新たに楽曲を公開しても構わない、ということらしいです。


「ほんまかいな」と確証が持てなかったので色々調べまくりましたが、どうやら国内外ともに間違いはなさそうです(ベルヌ条約に締結している国に限ります)。


 へぇー。


 言うまでもなく、ぼくはアル・ヤンコビック氏とは何も関係ありませんし、さらにこの曲のパロディ元であるマイケル・ジャクソン氏にも関係のない、ただのファンにすぎません。


 どおりで色んな作品でタイトルや物語中に曲名が使われているわけです。

 ずっと、いちいち許可を取っているものだと思っていましたが、そういうカラクリだったのですね。


 それはそれとして、曲名の著作権について検索すると最初の方に出てくる「公募ガイド」さんによると「独創性の高いタイトルをそのまま使うことは、常識的に考えて避けるべき」、また「元の作品のイメージを著しく損ねた場合には、訴訟を起こされることにもなりかねません」とあります。


 ※ 参考 : 公募ガイドさま - 「有名な曲と同じタイトルでも大丈夫ですか?」

 https://www.koubo.co.jp/community/soudan/20170816_11.html


 ぼくもここに書かれていることに完全に同意します。

 誰でだって心を込めて考えた曲名を妙なことに利用されたらいい気分はしないでしょうし、ぼくにしても、使いたい曲名は「小説に使いたいくらい好きで仕方ない」曲のなわけです。

 使うなら、愛する曲を紹介するくらいのつもりで、リスペクトを込めて使うべきです。


 というわけで、当小説では以下のルールで曲名を利用します。


1. できるだけ近年の曲は使わない(=できれば忘れられた名曲の紹介を兼ねる)

2. なるべく隠された名曲を使う(=誰でも知ってる曲名は避ける ※例外あり)

3. イメージからかけ離れた使い方はしない(曲名(≠楽曲)のイメージに沿う)

4. 長い曲名の場合は若干の改変または省略を行う

5. 全ての楽曲をリスペクトする

6. 可能な範囲で章の最後に元になった楽曲へのリンクを貼る

7. 音楽に興味のないかたでも問題ないようにする


 そうしたわけで、もしよろしければ普段あまり耳にすることのないような、素敵で奇妙な音楽を BGM にお楽しみいただけると幸いです。


 なお、言うまでもありませんが、本作品と作中に登場する楽曲の間には一切関係はありません。

 法に触れない範囲で勝手に使ってるだけです。

 

 著作者本人からお叱りを受けた場合は即座に差し替えさせていただきます。


 ▽


 もう一つ大事なこととして、アクセシビリティについてお話ししておきます。


 当小説は、物語上の効果として、記号や点字、特殊文字を使用しています。

 アスキーアートなどもそうですが、こうした記号は、スクリーンリーダー(テキスト読み上げソフト)の読み上げに難があります。


 ただし当小説の場合、「形容し難い声」や「ノイズ」「バグ」として利用しているため、読み上げ時にめちゃくちゃになっても「それで正解である」という立場を取ります。


 スクリーンリーダーは視覚障碍者だけのためのものではありませんが、筆者的には「読み上げソフトの利用も含め、全ての人に楽しんでいただけること」を目指しています。


 読み上げ結果について興味がある方は「特殊文字の読み上げと表示についての研究」をお読みください。

 https://kakuyomu.jp/works/16817330654610298993


 ▽


 読み進めればわかる通り、当小説は荒木飛呂彦先生の「ジョジョの奇妙な冒険」シリーズに多大なる影響を受けています。


 物語自体は、設定や雰囲気、キャラクターも含めて全然まったく少しも関係ありませんが、影響を公言する以上、みっともなくならないように頑張って書こうと思います。


 ちなみに、ジョジョシリーズは、特にイタリアを舞台にした Parte5 黄金の風 と、主人公の強さが眩しい Part6 ストーンオーシャン が好きです。


 ブチャラティと徐倫が推しです。

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