漢検ファイターＡＴＥＪＩ

什捌：家族にＲＵＢＩがもう一人

父の名前：隅田勘治　ＳＵＭＩＤＡ　ＫＡＮＪＩ

母の名前：隅田流媚　ＳＵＭＩＤＡ　ＲＵＢＩ

英語の当て字は祖父の影響では無く、父の名詮自性は僕寄りの発想だった。

そして、よりにもよって母の名前は流媚＝ルビだ。

そのことを、斎藤ルビさんは知っているのだろうか？

「……知ってますよ？　当然ですわ」

ええ？　あっ、そっ、そうなんですか……？

「ＡＴＥＪＩさんのお爺様はとても著名な

ＮＯＮＦＩＣＴＩＯＮ　ＷＲＩＴＥＲじゃないですか！」

あ、ああ、爺ちゃんの話をしてたんだっけ？　隅田流媚のことかと思った。

「勿論、ご家族のことも把握していますよ。

ＣＡＧＥさん、ＲＥＤさん、ＲＵＮさん、ＬＯＶＥさん。

そしてお父様がＫＡＮＪＩさんで、お母様がＲＵＢＩさん。

こう言う所にも絆と言うか縁＝えにしを感じてるのですよ」

「あのう、二代目：隅田ルビになるご予定は？」

「私ひとりが決めることではありません。

斎藤一家は漢字検定で序列を決める掟があります。

最低でも、私を超える知識やＡＤＬＩＢ＝アドリブ力が無いと

ふたりの婚姻は難しいと思われます。

私を思えば、超えられない壁では無いと思いますが……」

「正直、ルビさんとつがいになりたいです。

でも、今迄のＦＩＧＨＴ全てで、貴女が主導権を握って来ました。

僕たちは二人三脚のＤＯＵＢＬＥＳなので、

今大会では、優劣を競う必要がありません。

だったら、ＤＯＵＢＬＥＳで優勝して、

次回はＳＩＮＧＬＥＳで決勝に進出しましょう！

ＳＩＮＧＬＥＳの決勝行きのＴＩＣＫＥＴが

ＥＮＧＡＧＥになるように努力します！」

「漢検の結果全てが私へのＰＲＯＰＯＳＥに

成ると言うことですね。了解しました！

第一段階はＤＯＵＢＬＥＳでの優勝。これは私も悲願の目標です。

そろそろＴＯＵＲＮＡＭＥＮＴ＝トーナメント表の

配布案内が来る頃ですよ？

どんな猛者たちが難読難書を用意しているのでしょうか？」

気づけばＢＥＳＴ３２　１６→８→４→２→１

相性のいい問題にぶつかるＡＴＥＪＩ

得意な漢検問題に出逢うことは、優勝につながる！

日本漢字能力検定　２級問題

０１：同じような意味　　→岩石、弾劾、氾濫、享受、報酬

０２：反対若しくは対応　→高低、禍福、旦夕、添削、起伏

０３：上が下を修飾　　　→洋画、顕在、余韻、懇願、謹呈

０４：下が上を目的・補語→着席、遵法、徹宵、諭旨、鎮魂

０５：上が下を打消し　　→非常、不浄、未定、無給、否定

日本漢字能力検定準２級問題

０１：同じような意味　　→岩石、金銭、鋼鉄、享受、報酬

０２：反対若しくは対応　→高低、上下、左右、添削、起伏

０３：上が下を修飾　　　→洋画、邦楽、童心、懇願、謹呈

０４：下が上を目的・補語→着席、黒板、退廷、遮光、鎮魂

０５：上が下を打消し　　→非常、不遇、未定、無給、否定

間違い探しのような上下の漢字表。

「岩石」「高低」「洋画」「着席」「非常」は

秀逸なる例題となっている。この五つの熟語を足掛かりに

０１から０５の分類箱に熟語を詰めて行く。

０５は上が下を打消しと言う、非常にＬＵＣＫＹ問題なので

「非」「不」「未」ひいふうみいと数えた後で

「無」「否」と、とどめを刺せば、大体枠に収まってくれる。

０４は反対に、問うてるＬＥＶＥＬが高い↑↑

遵法なんて法にそむかないと言う意味だが

上が下を修飾しているのでは？　と、戸惑う設問だ。