主人公の女の子があまりにも不憫。とにかく痛めつけられ、酷い目に遭います。それでも目が離せないのは、話数が進むごとに設定が開示され、多層的な世界観が浮き彫りになっていくからです。この世界の勇者は政治的にも力のある存在で、一枚岩とはいきません。主人公が惨めなまま終わることはないと思いますが、今後の逆転劇に期待したいところです。
十話ほど読んだレビューになります。読めば読むほど、どんどんと深堀りされていく設定。多層的で重みのある設定と、それに付随する謎が積み上げられ、主人公であるティナの前に壁のように立ちはだかります。私が読んだ時点ではまだ自分が何者であるのか、というのも理解しきれていない彼女にとって、今後それが幸となるか不幸となるか……。この深い設定から予測される、今後繰り広げられるであろう壮大なストーリーに期待が尽きません。