第22話 別にサッカーに詳しいわけでもないけどワールドカップは見る派

ルナたちがさっさと第2ゾーンをクリア。

俺たちはとうとう第4ステージに…


藍「待てヒデ!早まるな!」


拳を振り上げていたヒデを止める。


ヒデ「藍?なんでここに?」


藍「ヒデを止めにきた!」


ん???


藍「あれ?ヒデを止めに…きたんだっけ?」


さくら「里香さんを外に引きずり出すために来ました」


藍「…」

ヒデ「…」


藍「ヒデ、やれ」


里香「え~!!!!????」


ヒデの拳が全てを破壊する。


菜乃「さっきまでの苦労は一体?」


富咲「もう疲れた…動けない…」


ルナ「流石に私もしんどい…」


ヒデ「じゃあ帰るか?」


さくら「そうですねえ…ランニングは無理そうですし」


そしてこのままお開きムードになってきた。


里香「嘘でしょ?私のダンジョン壊されて終わり?」


さくら「これ以上引き延ばすのも…私たちがダンジョンに入ってる間に日本がコスタリカに負けてスペインに勝ってます」


藍「どういう状況!?」


さくら「波乱ですよね~。ドイツが敗退ですよ」


藍「そうなんだ…でも日本すげえな?突破したんだ」


さくら「はい、まだまだ楽しめそうです」


里香「話逸らすな~!!」


さくら「いいでしょう。十分テクノロジー発動したじゃないですか。今もドローン越しの会話ですし」


里香「今年はアディショナルタイムが長いから!もうちょっと付き合ってよ!」


菜乃「何の話?」


富咲「サッカーの話題が絡みつつ微妙に話が進んでる感じかな?でも勝ったんだ…流石」


ルナ「流石?そんなに下馬評良くなかっただろ?」


富咲「いや…放映権買っといてよかったなって」


ルナ「…まじ?」


富咲「うん、やっぱお父さんそういう目利き良いんだよね~」


さらっとすごい話してるな…目利きとかの問題か?


菜乃「待って富咲君までそっちの話に行かないで…寂しい」


富咲「あっごめん」


さくら「というわけで帰りましょう。ダンジョンもクリアできたことですし。せーの」


みんなでジャンプ。そしたら…


さくら「外に出られましたね~」


ワープした。


ルナ「いや…テレビのお決まりだけど!!web小説でやるな!」


さくら「そんなこと言わずに…サイコロで旅してるのに数時間の夜行バスが数秒しかないテレビ番組だってあるんですよ?」


ルナ「知ってるわ!大人気番組だわ!」


菜乃「そんなのあるの?」


ルナ「いや…知らないといけないというわけでも…」


さくら「それに…私たちはあの可哀そうな紅白司会と違って快適な車で帰れますよ。ね?富咲君」


藍「作中だとまだ6月後半、そろそろ7月だろ?司会決まって無くね?」


さくら「あっちの話です」


ああ…


富咲「え?乗って帰るの?あんなに車で来るなって言ってきたのに…」


藍「知らねえなあ~」

菜乃「なんのこと~?」

ルナ「助かるぜ。ロケバスだな」

さくら「おねがいしま~す」

ヒデ「なんのことだ?」


こういう時だけ息ぴったり。ヒデは別だが。


富咲「は~…セバスチャン。お願い」


セバスチャン「御意」


そして当然のように7人が乗れる車内で…


富咲「来た来た!入った~!」

菜乃「うわ~!!!逆転!!まだ後半始まったばっかじゃない!?」


藍「こいつらが一番盛り上がるのかよ…」


サッカー観戦していた。


さくら「面白いですねえ…」


菜乃「意外。さくらちゃんこういうの見るんだね」


さくら「大体なんでも見ますよ。プロって言うのは鍛えられていて見てて気持ちいいですね。ヒデ君のせいで少し霞みますが」


菜乃「あれは別でしょ…」


セバスチャン「どなたの家から行きましょう…」


さくら「とりあえずこの1戦終わるまで待ってください」


後40分くらいはいるつもりである。


ルナ「バッテリー上がりとか大丈夫ですか?これ」


セバスチャン「大丈夫ですよ。最高クラスの車なので」


さくら「よくそんなことに気づきましたね」


ルナ「まあ気を付けないといけないことだしな」


富咲「ああああ!」

菜乃「あぶな~!!」


さくら「この子たち結果知ってるのによくこんな騒げますね…」


藍「俺とかダイジェストで済ませちゃうな~こうなると。リアタイって大事だよ」


ルナ「わかるぞ、自分が出てるやつ以外は嫌だな」


藍「そこまでリアルタイムである必要はない」


ヒデ「この椅子フカフカすぎて…俺寝るわ」


藍「自由か?」


ルナ「まあ良いんじゃねえのこういうのも。アッ明日ってなんか課題とかある?」


さくら「特になかったと思いますよ」


ルナ「おけおけ、夕方から撮影あるからな~」


藍「学校か~こうも期間が空いちゃうと少しめんどくさいなあ」


さくら「もういくつ寝るとお正月ですので頑張ってください」


藍「ちょくちょく違う時空のカレンダーで話すのやめよ?日めくりカレンダーこっちはまだ半分くらいしか進んでないの」


里香「…いつまでいるんだあ~!早く帰れ~!!!!」


アッ里香が怒った。まあ里香の家の土地でずっと駐車して車の中で騒いでたからな。


菜乃「ごめんごめん、じゃあね~里香ちゃん。また明日!!」


里香「うん、じゃーねー」


そうしてようやく俺たちは帰路に着いた。


藍「結局この1話使っちゃったぞ?引き延ばしてね?」


さくら「校舎の構造考えてなかったことに気づいた作者の苦肉の策です」


続く!!


――あとがき――

続く!がんばる…続ける…


面白かったり作者ふざけるな!とか思った方は星やコメントやレビューお願いします。カクコンにも出しています。一応ラブコメですコメディ9割ですがラブコメです。

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