14話 学園長?

グリムも我と似たような肉体となっている。だから全力で魔法を撃ってもおそらく死なない。だから試合前にある条件をつけた。それが服が半分焦げたら負け、というルールだ。


「はぁー俺の負けだな、棄権する!」


「グリス選手の棄権により、ルクシスの勝ちとする」



「…平民だな」


「さっきまでの試合が嘘のようだ、底辺の撃ち合いだったな…」



「いい試合だったな、グリム。」


「最後のやつずるいよな…」


「あとお前、幻覚魔法使ってただろ?」


「ギクッ、バレたか…」


「まぁ今の試合を見られたらかなりまずいだろうから仕方ないがな…」



「すまんが君達、ちょっと来てくれないかのぅ?」


グリムと雑談をしているといきなり声をかけられた


「どうしたんですか、学園長」


さっきまで審判として試合を見ていた学園長だった。グリムが学園長に聞く。


「学園長室に来てくれないかの?グリス君とルクシス君」


が、ここで話せない内容なのか、答えようとしない


「仕方ないな…行くぞグリム」


「…わかった」



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「さぁついたぞ。ここは防音だから好きなだけ音を出していいからの」


「ここが、学園長室か…」


豪華な装飾、ふかふかな絨毯、いかにも金がかかってます。というような雰囲気だった


そして扉を閉めた瞬間…


「あぁ会いたかったよ、最愛のルヴェロよ!」


学園長の態度と姿が激変した。


「?!、お前か… エルド!」


「そうだよ、急にいなくなっちゃうなんて酷いじゃないか」


そこにいたのは、さっきまでいたおじいさんの見た目をした学園長ではなく女の姿をした化け物最強の一人だった。


「お前エルドってまさか、、、」


「あぁ、四凶君よんきょうくんが一柱、エルド・ルガリクスだ」 


四凶君よんきょうくん、それは我も含む、一つの星を統治し尚且つ最強。そんなものに与えられ、畏怖される称号である。


「まぁ実質五凶君ごきょうくんだけとね。そんなことはどうでもいい!ルヴェロ、君は突然いなくなった、そしてそれはその隣にいる勇者のせいなんだろう?だから私が、私が、殺してあげるよ!」


「ちっ逃げろグリム、お前とは相性が悪い。」


勝てないことはないかもしれないが時間がかかるからな、我が出た方が早い。


「あぁ、わかった。」


『瞬間移動』


「まずは話を聞いてほしいのだがな…」


「邪魔をするのかい?仕方ない。君を倒して、勇者を殺す。」


「やれると、思っているのか?」


「やれる、やれないではなくやらなくてはいけないんだ!私からルヴェロを奪ったあの女を殺さなくてはならないんだ!!それに私は君が思っているより強いよ?」


我はエルドがそう喋り終わった瞬間に魔王装束からヴェルトスを抜き、刺した。エルドは死んだ。

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