10話 グリムの第1トーナメント
「よし、行くか」
「歩いて行くのか?転移した方が早いぞ?」
「んー?わかってないな、ルヴェロさんよ!こういうのは歩いて行くからいいんだろうが。」
「そうか…」
我たちは普通に空を光速で歩くことにした。
「ここか、、、すぐに終わらして帰ろっか。」
「少し早かったみたいだな。まだ49回戦目だ。」
グリムは53回戦目だからあと4戦後になる。
にしても、勇者は数回しか魔法を使ったことがないから不安だな…
普通の一般人を解析してみたが500くらいしか魔力を持っていない。多くて600だ。
一方
ちゃんと手加減できるかがかなり怖い。
「ちゃんとてかげ…」
「第53回戦を開始する。グリスvsカズマ!」
「じゃ行ってくるわ!」
『
まだ話は終わってなかったのだが急いで下に転移して行った。
「庶民同士の戦いだぜ、」
「どんな泥試合を見せてくれるんだろうな。」
ヒソヒソ声で話し声が聞こえた。
『うるさい』
「んう?んんうううぐぅ」
つい言霊魔法を使ってしまった。
そしてその一瞬の間に…
「勝者、グリス!」
試合が終わっていた。
ちなみにグリスはグリムの偽名だ。
リアルタイムで見れなかったのは残念だが、映像魔法で録画しておいてよかった。
では見てみるとしよう。
「よーい始め!」
確かグリムが選んだのは、闇魔法と身体強化魔法だったな。どんな技を使ったのだろうか?
『
グリムが放った闇の3本の線は、敵のカズマを挟みこみ、地面に大きな跡を作った。そして案の定結界を破り、ついでに月を割った。
「ひっひぃぃき、棄権する」
「しょ、勝者グリスっ!!」
「なっどういうことだ?!」
「また平民が活躍したのか?!」ザワザワ
と、いうわけか…
『
で強制的にグリムを呼び出す。
「わぁびっくりした。」
「初級魔法だからといって、手加減する力を抜いただろう!」
「まさか初級でこの威力とは思ってなかったんだが…どう考えたって威力がおかしいだろ!」
「はぁー、先に帰っておけ。我は月をくっつけてから帰る。」
「深いため息だな…まぁまぁ家に
「ほう、どうせ作るならば最強の要塞にしてくれよう!」
そうして我は飛行魔法で飛んで月に向かった。
月は綺麗に3等分になっていた。
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