第3話 悩んでも始まらないや

私は高校の先生になって何年か経つ。

もう年齢と同じくらい恋愛も何もしていない。

もう学校という海に自分を投げ込んで生徒のために働いて来た気がする。

そろそろ解放されたい気分。

久しぶりにテレビをつけて見たのが、男装カフェにハマる女の子たちの姿だった。

男装カフェに映る子達はみんなまるで男の子みたいだった。

直感的に行って見たいとさえ思った。

そう思って行くのは簡単だった。

休みを利用して、男装カフェ『ロイド』に行った。

でも、入る勇気が持てなかった。

入らないでいると、後ろから押された。

何かと思い後ろを振り返ると、女の子がこっちを見て睨み言った。

『入るの入らないのどっちなの?入るなら早く入って』

押される形で私はカフェへ入ると普通のなんともないカフェだった。

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