ジョブ「アサシン」のはずが、スキルがおかしいです!
シトリン
プロローグ
男は薄れゆく意識の中、様々な色の光を放つ石が埋め込まれた星空のような天井を見ていた。
男は呼吸をするのもやっとのようで、空気が漏れるような音を出しながら必死に息をしていた。
男はすでに、手足だけでなく体全体の感覚を失っているようでピクリとも動かない。
それは、はたから見ればただの死体にしか見えず呼吸音のおかげでまだ生きてることがわかる状態だ。
しかしそんな男もあと数秒で死ぬであろうことは一目瞭然だった。
なぜなら男の腹には大きな、とても大きな穴が開いているのだから。
その穴からは赤黒い液体がとめどなく流れ、男の周りに生暖かい血だまりが出来上がっていた。
そんな男の呼吸が徐々に小さくなり始める。
自身が、いや......自分達がまきこまれ、そして自分が死んでしまうであろう現状へのきっかけとなった出来事を思い出しながら重たくなったまぶたゆっくりと閉じる。
『.......本体の多大なる損傷及び意識の消失を確認。エクストラスキル《
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます