ポリュフィアの孤独な星

のびらみちとし

用語集

ポリュフィア

・星。エーテルと雲が渦巻いていて、宇宙から見た場合は無数の渦が蠢いているように見える。


エーテル

・この世界に循環する魔術の要素。星素。星雲の樹から発せられ、大気中、また元素の中に溶け込んでいる。


星雲の樹

・白く青白い大樹。この世界の人工的な建造物と比較しても最大の高さと規模を持つ。無数に分かれた枝葉から、エーテルを発し続ける。樹齢も生態も謎めいている。


樹のめぐみ

・星雲の樹から生まれたもの。虫、動物、果ては植物まであべこべにしたような容姿の種族。

多くは水と日光を受けて生きている。動物・植物の形をした木の実とか、キノコのようなものだろうか。

魔術師の、獣の血統とは全く別物。魔術的な結びつきを得て、使い魔とされることもある。


・遥か昔に外から来たとされている。祖獣。この世界には純粋な獣は現存しない。


魔術師

・様々な魔術を体現する人々。多くは獣の血統を受け継ぎ、大なり小なりその特徴がある。

生まれつきという訳ではなく、まず入門の際に心臓を組み替えてエーテルを取り込めるようにする。

たゆまぬ研鑽の末、エーテル、杖、術式という三要素を欠かさず収めたものが術を扱える。

理論的には、これまで全く魔術に触れてこなかったものでも、正しい教えを受ければ魔術師になれる。


・魔術師が用いるもの。術の媒介。必ずしもまっすぐな木の棒が使われるわけではなく、その形状は千差万別。


使い魔

・魔術師の家族、相棒、それから下僕のようなもの。関係性はまちまち。

規定により体のどこかに主人の身分章フィビュラのコピーを身に着け、名前は必ず「o」という母音で終わる。


身分章フィビュラ

・魔術師の属する派閥、職業、階級を示すもの。鍵や通信、財布の役割を果たす。

そのもののエーテルのにおいを記録していて、有事の照合にも使われる。


魔の国マゲイア・プロナゴス

・魔術師たちの国。国内は五つの元素をもとにした特色・家風を持った派閥に分かれ、それぞれのマギが統治している。

白金の街は星の派閥が管理する中心街。以下の行政組織も本部はここに集中している。


〈目〉ヴィジャラ

・オプネルボー部…中枢。司令系統を司る。各魔術師からの連絡や通報を受け、適した部隊を派遣する。

・ラクリモー隊…大気中のエーテルの観測。不明物の監視。秘物エポケの保護・回収。専任で観測する者も居る。

・コーネオー隊…哨戒。軽犯罪に対応する警邏。多くは翼を持つか、空を飛べるため機動力に優れる。


〈鼻〉ナーレス

・ロズトゥラ局…禁忌に対応する警邏機関。禁術を扱った背理者の追跡、捕縛を行う。


〈口〉オーリス

・リングア局…報道機関。各地、各家庭に設置された水晶板でお報せを流している。


〈手〉マヌサ

・デクストル…織手。ローブの仕立て、開発に携わる。

・シニストル…杖手。入門の際に授ける。補修も行う。


〈足〉ペズ

・デクペズ…郵便。配送。

・シニペズ…運送。箒での送迎。

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