ひたすら美少女たちと遊びつくそう
「おはよーカイル様!」
「うおっ!?」
太陽が空に顔を出し始めた頃。一眠りしていつもよりもさらに元気いっぱいになったイズナは、ベッドで寝ているカイルに飛びかかって、半ば強制的に彼を起こした。
「い、イズナ……お、おはよ。朝から元気いっぱいだね」
「うん! 早くカイル様と一緒に遊びたくて! ミアが朝ごはん作ってくれたから、一緒に食べよ!」
「あ、ミアが作ってくれたんだ」
「はい、いっぱい美味しいサンドウィッチ作りましたよ!」
「うわぁ、ミア!? い、いつの間に……」
てっきりキッチンにいたかと思っていたミアが、横からすっと出てきたのでカイルはつい驚いてしまった。ミアはそれを見てふふっと微笑みながら、彼があたふたしている様子を楽しむ。
「カイル様がスヤスヤ眠っている頃からいましたよ。今日は天気がいいですし、お外で朝ごはんを食べませんか?」
「あー、確かにいいねそれ。じゃあそうしよう」
「はい!」
そうして三人は外で朝ごはんを食べることにした。別荘の外にはガーデンテーブルがいくつか置かれており、そこに朝食を置いて雲ひとつない青空の下で、心地よくご飯を食べ始める。
「うーん、いい天気で気持ちがいいねカイル様!」
「そうだね。……こうやってゆっくり朝ごはんを食べたの、いつ以来かなぁ」
「これからは毎日ゆっくりできますよ、カイル様」
「だね。ミアが美味しいご飯を作ってくれるから、僕はとことん幸せ者だ」
「そ、それは……そ、その…………あ、ありがとうございます。私も……カイル様に褒めていただけることが、すごく嬉しくて……幸せです」
「私も、お城にいた時よりもずっと幸せ! ねぇカイル様、ご飯食べ終わったら何する? 私、カイル様と一緒にここら辺いっぱい探検したいな!」
「うん、いいよ。ミアも一緒に行こっか。二人はここのことあんまり知らないだろうし」
「は、はい! カイル様と一緒にお散歩ができるなんて……夢のようです」
「大げさだよ、ミア。あ、でも帝国にいた頃は散歩もろくにできなかったのか……。そう考えると、確かに夢のようだね」
思い返してみれば、ずっと仕事にばかり追われてきたからこそ、こうした些細な幸せですら噛み締めることもできなかった。そう思うと、自分はあの兄様に感謝するべきなのかもしれないなとカイルはふと思う。
今頃帝国がどうなっているのかはわからないけど、それは僕の知ったところじゃない。優秀、な兄様ならきっと国をいい方向に導いてくれるはずだと思い、彼は二人と一緒のご飯を食べ終わったあとにここらを探索し始めた。
「わぁ、綺麗な湖があるよカイル様!」
近くにある森を歩いている最中、三人は綺麗な湖を見つける。木々に囲まれ、透き通った水が太陽の光に反射されたこの風景はまさに幻想的と言っても過言ではなく、初めてここを見た二人は感嘆した様子を見せた。
「おお、ここで昔水遊びとかしたなぁ」
「そうなんだ! ならイズナもあーそぼ!」
「え、ええ!? い、イズナ!?」
あろうことか、イズナは服をぽいっと脱ぎ捨てて裸になり、湖で水遊びをし始めてしまった。すかさずカイルは目線をそらし、ミアは「い、イズナダメだよ!」と注意するものの、彼女は一切聞く耳を持たずにバシャバシャと遊び続ける。
「カイル様も一緒に入ろうよ! 気持ちいいよ!」
「い、いや……え、えっと……」
「ぶーっ。こっちきてよ〜」
「あああ、イズナ!」
来てくれないカイルにしびれを切らしたイズナは、湖から出てきて裸のままカイルにぎゅっと抱きついてきた。それを見てミアは声を少し荒げて注意するものの、どこか羨ましそうにも見ていた。
「あ、あはは……ならちょっと入ろうかな。でもイズナ、せめて服は着よう」
「わかった!」
「……わ、私も遊びます!」
それから三人は服がびしょびしょになるまで、とことん湖で遊びつくした。その途中、美少女ふたりの服が透けて見えちゃいけないものがチラチラとカイルの目に写ってしまうを、なんとかなるべく見ないようにするのに精一杯だった。
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新作です! お試しで書いてみました。人気が出れば続きます。
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