第7話
――警官はフラフラと、二日酔いの様に去っていった。
……まぁ何が起こったかというと、一つ目族が持つ催眠能力を使ったのである。聞くところによると、昔の先祖はこの能力を悪用し、夜な夜な一人歩きの女性に催眠をかけてはイロイロやっていたらしい。安いエ○同人かよ、と思う。
まぁこれは代々伝わるブラックジョークなのだが、かなりリアル味のある話と思うのは私だけだろうか?
ホッと息を吐くと、すぐそばの闇が歪んで滑井が現れた。
「いや~、危機一髪でしたね」
そう言った奴の肩を有無を言わせずガッシリ掴むと、私はイイ笑顔で言った。
「ハイ、簀巻き確定」
「は、何でぇ⁉」
そんなこんなで夜が明け、今宵の『二鬼夜行』はお開きになった。
結局、例の『コンプリート・アート・ブック』は私が預かりアパートの押し入れに封印した。だがまぁ、たま~に取り出すことがある。
そして、健全な股関節の筋トレに勤しむ。
、、、、、、何か文句あるか?
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