竜の心臓
@pochi7974
第1話出会い
鬱蒼としげる森の中で一人の男が歩いていた。彼は自分の屋敷から今日一日分の食材を取りに向かっていた。彼の屋敷は鬱蒼としげる森の中に堂々と鎮座していた。その屋敷は見たものを魅了するほど神々しく、屋敷というより城に近かった。そんな屋敷に住んでいる彼はというとこれはまた美しい見た目をしていた。身長は190センチはあるかという高身長であり瞳は透き通るような青で髪もその瞳に負けず劣らず美しい青だった。身につけている衣服も一体いくらかかるんだというほど上等で美しかった。
そんな彼だが先程言った通り森に出て食材集めをしていた。また目がなんか卑猥なきのこやらこんなの本当に食えるのかという葉っぱまで本当にちゃんと見て選んでいるのかと疑いたくなるようなものまで入っていた。そうして彼が森の奥に奥にと食材を探していると、いつもより獣が少ないことに気がついた。小さな獣から、大きな獣まで
いつもなら近くには寄ってこないまでも、気配を探ってもわからないほどここら一体からまるでそんなものもとがらなかったかのようにこつぜんと姿を消すようなことはなかった。
「へんだな…」
男がそう言って誰もいない森で気配を探っているといつもは感じないおかしな気配を感じ取った。
その気配を探るようにして森の奥を進んでいると突然男はどこからか取り出したのかわからないが剣を構えた。なぜなら目の前に、かごの中で泣きわめく赤ん坊と、その周りを囲むように寝ている純白の狼がいたからだ。男はしばらく警戒していたが狼が動く気配は全く無くそれどころかその下でなにか小さい生き物がいることに築いた。男は警戒しながら狼に近づくと…
「しんでいる…」
狼はもう息絶えていた。そしてその下からこの狼の子供らしき純白の体毛をした子狼が眠っていたのだ。そして赤ん坊の方に顔を向けるとかごの中に一通の封筒があった。その封筒を勝手に開封し、中にあった手紙を読んでみると…
「そういうことだったか。」と納得して近くにいた古老と一緒に抱きかかえた。そして男は泣いている赤ん坊と今しがた目を冷ました小さな狼に優しい声でこういった。
「よしよし、もう怖くないぞ〜今日から俺がお前たちの親になってやる、どんなものからもお前たちを守り抜いてやるからなー」
すると赤ん坊が泣き止みしばらくこちらを見つめ、ひまわりのような笑顔でこちらを覗き込んできた。そうして男は新たに増えた家族とともに屋敷へと戻っていった。
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