応援コメント

第20話「アインズの権力者③」」への応援コメント

  • ごきげんよう、議会制政治を敷いたのはともかくとして王権を残したままの大政翼賛的な議会政治では中央集権と領侯の群雄割拠は両立し難いものがあるでしょうね、立憲君主制に至るまでは国民の教育と力が未だ不足しているようでもありますし。
    ディファト王子が悪いわけではなく、先王が道半ばで倒れてしまった不運なのか、それとも先王はそこまで考えていたわけではなく、これで領侯議会をコントロール可能と読んでいたのか。
    ディファト王子の核光学による抑止力は一つの理論として有効ではあるでしょうが、そこにシンくんがストレイであるという別の戦略兵器の存在が出現したことで、バランスが崩れつつある、宰相さんはそこに気付いていて、まずは事態を動かしてみて、将棋崩しの崩壊がどこまで及ぶか、どこで崩壊が止まるかを見極めようとしている、リザ王女をここに呼ばなかった理由も、ラスティアさんが目障りだけどだからと言ってディファト王子の王位継承も気に食わなさそうなアナリス王女を呼んだ理由も、そのあたりが理由かしら、なんて考えてしまいました。

    この手のポリティカルドラマ、大好物です。ドキドキしてきました!

    作者からの返信

    こんにちは、しのぶさん。

    私の力量不足でわかりやすく描くことができず心苦しい展開ではあります。ディファトは口当たりのいいことばかり言っていますが、彼が目指しているのは単なる王政復古であり、王侯貴族が好き勝手やっていた時代を取り戻したいと考えているんですね。もちろん、権限の弱まった貴族や役人たちはディファト側につきますし、その軋轢についても次話で描いていけたらと考えています。

    なんだかんだ言って、今の領侯たちはラウル王のリーダーシップのもと、現代でいう民主主義に近いところまでもっていったんですよ。ただ、ディファト派についているブラスト侯以外は、本当はかつてのように好き勝手やりたいと考えているんですね。

    しのぶさんの仰るとおり、ディファトの核光学への興味や執着心は、「核抑止力には核」みたいな考え方によりますので、一概に否定はできないのですが……。ちなみにシンのことはさほど真剣に考えていませんね、ディファト笑 ただ、最後の文章で少し匂わせましたが、ルーゼンにはとある思惑、目的、背景があります。今回の行動も、いろいろ考えてのことになっていますので、その辺りのことを上手く今後に繋げていけたらと考えています。

    実は今回の「アインズの権力者」読者の方に見放されるのではないかとヒヤヒヤしているんですよ……私的にはどうしても描きたかった、描く必要のあった人物、シーンでしたが、なかなか重く、偏りのある展開ですので、読む人によってはかったるいだろうな、と笑

    しのぶさんのコメントを見て、正直救われております! いつも励みにしております、本当にありがとうございました!