応援コメント

第35話「花園の中で」」への応援コメント

  • ごきげんよう、シンくんの語りは、どれほどラスティアさんの胸に響いたでしょうか。
    ラスティアさんにしてみても、実はシンくんが言った「大群衆のさなかで感じる絶対の孤独」を感じながら生きてきたように思えるのです。
    その上、敵に睨まれ命の危機に直面した刹那、現れたシンくんとの邂逅は、シンくんがラスティアさんに引き寄せられたと感じたのと同様に、孤独から抜け出して、この先の日々を彼とともに歩んでいけるのかもしれないという、暗闇の向こうで小さく光る灯を見つけたような気持ちになったのではないかしら、と。
    シンくんは今回の事件で、ラスティアさんとの出会いの日から今日に至る日々、考え続けてきた、自分がこの世界に飛ばされて、そこでどう生きていかなければならないのか、の答えの端緒を掴んだのでしょうね。
    テラさんは、シンくんがこの世界で、自分の頭で考え、自分の目で見た事柄を咀嚼し、自分の足で自分の考えたほうへ歩いていく、その為には自分がこの世界で得たものを気付かせたい、そんな思いで彼を導いているような気もします。

    それにしても、物語のストレイとその時間軸上にある現在に伝わるストレイのギャップ、作為的なものを感じてしまいますね。

    作者からの返信

    こんにちは、しのぶさん。
    別の世界のまるで異なる人生を歩んできた二人ですが、物語が進むにつれて少しずつそれぞれの過去が明らかになり、互いに惹かれあっていく様子が描けたらいいなあと考えています。

    後々語られていくかと思いますが、まさにしのぶさんの仰る通り、これまで多くの人々を失い、孤独な世界で生きてきたラスティアにとってシンは心強い仲間となりえる存在、希望の光なんですね。また、シンにとってもラスティアは、エルダストリーという世界に見出した、たったひとつの居場所となっています。
    という、主人公二人の導入を描くのに第二章の最期までかかってしまいました……テラはテラでその存在自体が大きな謎となっていますので、いろいろ明かされるのはさらに先になってしまいますね笑

    それにしても「作為的なもの」とまで言われてしまって、ホント驚きです……!