第13話

中学に戻ったら、麻琴ちゃんは、美術部の後輩の1年生の女子から

「好きですっ」

って告られていた。

「先輩の描く絵もめっちゃ可愛くて好きなんです~」

って言われていた。

それから麻琴ちゃんは、美術部で絵を描く時も、ボクや一美ちゃんとでなく、その後輩女子といつもいっしょに絵を描くようになっていった。


日曜日のある日、ボクと一美ちゃんと麻琴ちゃんの3人で、商店街を歩いていたら

「あっ、占いの館ある~。ちょっとみんなで占いやってみようよ~」

って麻琴ちゃんに言われて、その占いの館に入ってみた。

色んな占いあったけど、まず麻琴ちゃんは手相占いに行った。

手相を見てもらって、麻琴ちゃんは結婚相手について聞いていた。

「そうですね~、今、手相を見る限りでは...2年くらい後輩の女の子と縁あるみたいですよ」

って言われて、めちゃめちゃ喜んでた。


そのあと、3人でタロットカードで占ってるお姉さんのところに行って、一美ちゃんは席に座り、お姉さんに、やっぱり結婚相手を聞いていた。

「えっと...今のところでは、1つ歳上の先輩の女の子っていう感じのカードになってますね。フルートのような楽器を手にされています」

って占いのお姉さんに言われて、めっちゃ喜んでる。


それからボクは水晶占いに行ってみた。

その占いのお姉さんに、やっぱりみんなといっしょで、結婚相手について聞いてみた。

占いのお姉さんは水晶に手をかざしながら

「中学か高校の文化祭のようなところで、描いた絵をいっしょに観てる女の子のようですよ」

って言われたから

「高校に行って美術部で出会う子なのかなあ~」

って思った。

「高校でも、美術部に入るってことか」

って思ってたら

「どうも、その女の子のほうはバスガイドさんみたいです」

ってお姉さんに言われた。

「ええーっ!バスガイドさんーっ!」

「修学旅行のあのバスガイドさんなのか...」

「うわ~、良かったね~。バスガイドさん、文化祭に描いた絵を観に来てくれるんだね~」

って、みんなもめっちゃ喜んでくれた。





  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る