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「水着買ったの。パパのも」
予定が決まると未来ちゃんはさくさく準備する。
「おおう。派手だな…」
トロピカル柄の水着。地味なものより若く見えんのかな?
「未来も買った。これ」
「なん!?ビキニ?」
「普通だよ」
いやいや、そりゃプールに行くしここでスク水とかありえねぇもんな。うん。それにお揃いのトロピカル柄という。
「パパ、お仕事は大丈夫そう?」
「うん。大学には夕方には間に合えばいいから」
そして…ついにその日はやってきた。
そこにはチャラチャラした男女が集まった。それはきっと髪色のせい。理容美容専門学校だからな。未来ちゃんの髪は、クルクル毛先がパーマしてるくらいで、赤とか金髪とかそういうのじゃないんだぞ?
「えー未来の旦那それ?おっさんじゃね?」
「うそ、未来趣味変わったわけぇ?」
まじむなくそ悪くなる女の子ばっかだ。
「うるさいな」
「未来は元彼と寄り戻すかと思ってたしー超うけるぜ」
「このおっさんしゃべんねーじゃん」
男たちも全く話が合わない。
「ま、とりあえず着替えるかー?」
「だねー」
俺は男たちと更衣室へ。まじで若さ感じて辛い。うちの生徒と同じくらいじゃん。
「おいおっさん。未来にどんな手使って近づいたんだよ」
「え、…大学の近くの美容室にいたので…」
「は?お前なんか未来が気に入るわけなくね?」
こいつら…狙ってんのか?
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