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しどろもどろしている。年上のくせしてだめだなあ。
「もーパパったらぁ。いいよ。でも、床冷たいでしょ?起きて」
未来ちゃん、いちいちかわいい。
あー。未来ちゃん離れた…
俺も起きる。どつかれて一人転がって恥ずかしい。座ってぼーっとしてたら、未来ちゃんが膝に乗る。
「パパ、ご飯は?」
「…未来ちゃんじゃだめ?」
「やだぁーもー」
俺の時代がやっときたな。細川、俺は愛されてるぞ!羨ましいだろ!
「未来?…あら!?」
誰だ?この人は…は!未来ちゃんのお母さんじゃないか!?
だが未来ちゃんは俺向きで抱きついてるため、気付いてない。いや、服は着てるけどさぁ…
「未来ちゃん!お母さん!」
「パパ…ママって呼んでよ」
うっ!キスされる始末。いかんいかん!
お母さんはぼーっと見てる。まずい。未来ちゃんをひき離す。
「う、後ろ」
と小声で言って知らせる
「は?後ろがな…お母さん?!」
「あ!未来ごめん、ちょっ、ちょっと用事があって…し、下で待ってるから」
バタバタと階段を降りていった。
見られた…。
「バカー!鍵してなかったの?」
「したよ。ちゃんと」
「未来恥ずかしくて死ぬ」
「未来ちゃん、俺のほうが恥ずかしくて死ぬ」
「ごめんね。お母さんとこ行ってくる」
未来はさっさと下に降りた。ぐわー俺は羞恥で死ぬ!
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