第14話

 あの日以降、僕らは2人で会うことが多くなった。当然かもだけど。


 僕と2人きりの時は、無理してコントロールしようとはせず、たびたび人格交代が起こった。


 さっきまで真白といたりしても、次気づいた時には隼人と、そして彼らは記憶を共有していないことも多く、今の状況を説明するところから始まることがよくある。


 それでも、真白の体を司る3人は、僕のことを愛してくれた。


 昨日、莉子とデートの約束をした。


 そして今、真白とデートしている。


 いつ隼人に変わってもおかしくない。






 僕は今日、もう1人の君とデートした。




                Fin.

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