第11話
「ちょっと待って」
「んー?どしたー?」
彼はその場に置いてあったポテトを食べ始めた。
「待って待って、僕さっきまで金森さんといたんだけど…」
「あー金森か」
外見が何も変わらないのにも関わらず、話しているのは明らかに金森じゃない。僕はその違和感が腑に落ちず、ただただ混乱していた。
「真白はもう1人の俺だよ」
さっき金森も同じことを言っていた…。
「ゆ、ゆっくり説明していただいても…?」
「はっはっ。君面白いね」
なぜか笑われた。
「わかりやすく言うとね、俺らは解離性同一障害なんだ。」
ぜんっっっっぜん分かりやすくない。キュンキュンで脳が思考停止した僕にそんな難しい言葉はわからない。
「なんじゃそりゃ」
「まあ、シンプルに言えば、多重人格だよ。」
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