僕はもう1人の君とデートした

佐倉千秋

第1話

 バイトの帰り道。いつも通り某ハンバーガー店のレジ打ちを終え、1人夜の公園にいた。昨日のことを思い出すとまだまだ浮き足立ってしまう。


 初めて見た真白ましろの照れた顔。耳まで真っ赤に染めて恥ずかしがる様子は、癒しでしかなかった。普段のクールな目つきとは大きく違い、こちらを見上げるような視線は、これまで見たことのないものだった。普段の彼女とはまるで別人のようだった––。

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