パッドなんていらねぇよ‼

かにかま風味のジャム

第1話 

 俺は『大村雄介』。彼女いない歴=年齢の悲しぃ男。原因はすっごい簡単。元々顔面偏差値&身長がすっごい中途半端なのと、変態、そしてちっぱい大好きマンだからだと思う。まぁ最後のは親友(転校して今はのぞみとさくらを乗り継がないと行けない町に在住)にしか話していないはずだから大丈夫なはず。


 そんな俺が何故かクラス内でカースト上位の女子 『和泉礼香』に放課後、屋上で

「大村さん。中学の時から好きでした、付き合ってください。」

告白されているのであった。


 てか、中学同じだったの!?

 でもよくわかんないから、この発言は放置しとこ。


 和泉さんは身長は低く胸が大きい、俗に言うロリ巨乳という見た目をしている。顔は可愛い系で、身長は変態仲間曰く149cm。だか胸は大きい。カップサイズはなななんと、Eです(これも変態仲間曰く)。聞きました、Eですよ、イ~。そこらの男子だったら鼻血を出して歓喜し、

「こ、こちらこそ。ニヤァ」

でどうぞ勝手にお幸せにで終わるのだろう。


 だが相手は貧乳愛好家の俺。Eカップは大きすぎるのだ。好みはA~B。Cもオッケイ。だがEですよ。う~ん。クラスの中で人気もあり、教師陣からの評判もとても良い和泉さん、もし彼女と付き合えたらそれは幸せなことだろう。みんなから嫉妬の視線を浴びることもできる。逆に振ってしまうと、これ以上にない幸せを逃してしまうことになる。だがちっぱい大好きマンで貧乳愛好家の俺には譲れないプライドバストサイズがある。


 俺の中の汚れている白い自分がささやく。

「胸のことなんて置いておけよ。お前は和泉さんと付き合えるんだぞ。みんなにドヤ顔して自慢し、嫉妬されることができるんだぞ。でもここで振ると後で巨乳好きになった時には公開することになるんだぞ!」

  確かに巨乳好きになったら後悔するだろうな、そんなことは絶対ないが。


 逆に灰のよう黒く汚れた自分は

「お前は胸にうるさいんだろ。そこを捨てたらただの変態だな。へッ、公開すんだろうなぁこいつ胸デカすぎるって。」

 ただのクソ発言ですねこれ。てか、どっちもクソ発言しかしていないんだが?


だが、これにより俺は一生貧乳愛好家兼ちっぱい大好きマンという確認ができた。その結果、俺は和泉さんと付き合えないそう判断した。


「ごめん。俺、和泉さんと付き合えないよ。」

「...」


 一気に空気が重たくなったなぁ。でもしょうがないか、俺が振ってしまったのだし。原因は俺だから何も言えない立場なのが辛い。


「そうですか、貴重なお時間頂いてしまい申し訳なかったです。」


 そう言い残し彼女はフラフラと立ち去ろうとするのだった。ってめっちゃ揺れてんじゃねーかよ。やくもよりだいぶ揺れているんだけど。


 大丈夫そうじゃないので、ちょっと近寄ってみると


 バタッ


 頭から倒れてしまったではないか。

頭を打っているとかなりやばい事態になりうるので急いで駆け寄ってみる。


「だっ、大丈夫ですか。保健室行きます?それとも119呼ぶ?」


 顔を近づけ呼び掛けてみる。ぱっと見だと意識はあるっぽいが、大丈夫なのだろうか?スマホを取り出し、いつでも救急車を頼めるように準備をしておく。


「大丈夫です。いてて...大丈夫ですから、絶対に前は見ないでください。」


 前を見るとなんかあるのだろうか?おっぱいやブラが見えるからだろうか?なかなか生で見る機会のないからな、最低だと言われても悔いはない、見させて頂きます。


 こっ、これが生ブラジャーか!?んんっ!なんかブラジャーからなんかはみ出ているぞ。白くてレモンみたいな形をしている。これはもしかして噂に聞く胸パッド!?


 どうして彼女は胸パッドをしたのだろうか。やはり大きく見せたいのだろうか、それとも俺が巨乳好きだと思ったのか。この胸は巨乳ならぬ『虚乳』だったとは。


「ええと、大丈夫そうだけど一応保健室にいく?」


 よし、パッドについては触れないでおこう。ナイス俺、よくぞこれについて聞かなかった。

 てかちっぱいだったのかよ。ちっぱいなら俺のタイプにドンピシャですよ。いやロリコンではないけど。


「前見ないでっていったよねぇ。私パッドなんだからぁ~~。」


バッシーン


 どんどん目の前が暗くなっていく。


「え、ちょ大村君。ええどうしよう、どうs


(意識消失)


次に続く

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