昨日宰相今日JK明日悪役令嬢 キャラクターデータ その2

【アリオス・オークラム】


 正式名称

  オークラム統合王国の君主の息子 アリオス・オークラム


  オークラム統合王国第一王子。

  『世界樹の花嫁』にて主人公と恋に落ちて駆け落ちをした結果、オークラム王室に御家争いを引き起こした元凶。

  彼が王位を継いでいればオークラム統合王国は崩壊しなかっただろうと言われるほどの傑物でもある。

  斜陽のオークラム統合王国の現状は把握しており、それに対処しようとする志はあった。

  主人公とくっつくと駆け落ちがする事になり、臣籍に落ちて大公となり主人公と己の財産を船に積んで西の新大陸目指して旅立つエンドに。

  その後の『ザ・ロード・オブ・キング』をすると何で帰ってこなかったとプレイヤーから罵倒されるというヘイトぶり。

  三枚葉従軍章持ち竜騎兵で従軍経験アリ。

  アリオス王子が主人公とくっついて新大陸に渡ったのが公式ルートのはずなのだが、それ以外のルートでもアリオス王子はついに王位に着かずに失踪という形で処理される。

  ここについてはデザイナーズノートにも書かれていない。


 容姿

  まさに王子様で、肩まで波うつ黄金の髪は日の光に鮮やかに煌き、高い身長とマントの下にあるだろう肉体は鍛えられているはずなのだが、バランスが取れて華奢な印象すら受ける。

  そして水色の瞳に怜悧な顔から現れる優しい笑顔が美しいことこの上ない。

  さすが乙女ゲー。完璧超人しかいない。


 作者メモ

  楽しい権力闘争の審判役。

  もちろん、表も裏も知っているのだが、それゆえに何で彼が消えたのかは話の上での重要ポイント。

  逆に権力者として完成しているからこそ、一人の男として主人公を愛する所に浪漫を感じる。

  彼を人に戻すかどうかで絵梨の葛藤が出る。

  彼もまた絵梨と同じ化け物だからこそ、主人公が眩しくて惹かれる。

  そして、本質が同じ化け物だから絵梨を手駒に入れようとする。

  おおっ!逆ハーフラグきたぞ(黙れ)。

  原黒イメージがあるが、私的には世界を革命する映画の王子様声優のイメージだったり。

  いい役者になったからなぁ。あの人。



【ユーリ・グラモール】


 正式名称

  近衛騎士団に属しアリオス殿下の盾にして剣 ユーリ・グラモール 騎士 


  アリオス殿下の護衛騎士にして統合王国トップクラスの実力を持つ。

  王子の幼馴染でもあり、最側近。

  攻略キャラ。

  彼も従者としてアリオス殿下の出奔についていったものだから以下略。

  三枚葉従軍章持ち竜騎兵で従軍経験アリ。

  

 容姿

  王子が絵になる男ならば、グラモール卿は戦に映える武人。

  鎧はつけていないのに、その服からも分かる筋肉は敵から恐れられ、戦場では多くの味方の歓声を浴びるだろう。

  兜をつける為、丸刈りに近い青髪がまた清潔感を出すし、黒目の顔にも愛嬌がある。


 作者メモ

  アリオス殿下の数少ない心を開いて話せる人間の一人。

  失踪時に彼が何をしていたのかも書かれていないが、まず排除されたのだろう。

  というか、彼を先に潰さないと王子に届かないので、彼の動き方でルートコントロールをする予定。

  騎士が300人ほどの兵を指揮できる身分にしたので、彼の剣技が若くして天才的という設定を付与。

  グラモールの剣は既に完成している事でアルフレッドあたりに剣を教えるシーンを作ってもいいかもしれない。

  なお、正体はベルタ公の長子で次期ベルタ公。

  ベルタの名前は使いたくないので母方の性を名乗っている。

  彼は騎士でありたいと願うのに、周囲は(アリオス王子までも)貴族としての責務を望むという悩みを書いてもいいもしれない。





【ヘルティニウス】


 正式名称

  白き女神イーノ神殿に属し奇跡の使い手 ヘルティニウス 司祭


  白き女神イーノを崇める神殿、通称女神神殿の司祭。

  神殿に入ると苗字を捨てて名前だけですごす事になるのだが、奇跡の使い手つまりプリースト系魔法使いが彼に与えられた役割。

  神殿内穏健主流派所属でこの若さで司祭という階級持ちなのだから、いかに神殿内で期待されていたか分かる。

  下級文官章持ちで、これは街に必ずあり人々の相談がもちこまれる神殿の司祭には自動的に与えられている。

  アリオス王子に世事を関わらせないというのと、関わらせて問題が発生したら首が飛ぶという二つの理由から彼が年上委員長ポジ。

  ダンジョン探索に彼の回復魔法がどれだけ役立ったかは言うまでもないが、主人公が彼とくっついた場合、神殿内穏健派次期当主を失った神殿は強硬派が独占。

  世界樹の花嫁がいない為に不作と物価高騰で信者が急増。

  更に過激な行動が王家に目をつけられて、弾圧の後蜂起というルートを辿り統合王国は内戦に突入して崩壊の道をたどる事になる。


 容姿

  美しい銀髪にかけられている眼鏡は知的キャラの印。

  背の高さと神官服が華奢な印象を与えるが、精神的には攻略キャラ中一番大人だったりする包容力もある。

  おまけに人の話を良く聞いてくれるから悩んだら彼の元になんて事もよくある話。


 作者メモ

  神殿内は豊穣神の側面を持つ主流派と、処女神の側面を強調する過激派に分かれており、血族支配の確立から貴族層は過激派を支持支援している。

  このため、世界樹の花嫁という豊穣神行事そのものを過激派は快く思っていない。

  さらに、貴族の収入源である関所税の対象外である神殿喜捨の扱いで激しく対立しており、エリーの召喚ゲート襲撃を過激派は行っている。

  これらの事を彼は知っているのだが、それでもなお人の話を聞いて乙女達を癒し続けた彼はマジ聖人。

  アリオス王子失踪にからむ暗闘のパラメーターその二。

  なお、この書き直し版では、南部諸侯の名家であるシボラ伯継承のイベントがある。

  そのあたりを含めて、彼が何を望んでいるかを深く掘り下げてゆく予定。




【シド・ベルディナッド】


 正式名称

  ギルドマスターベルディナッドの孫 シド・ベルディナッド


  盗賊ギルドギルドマスターの孫という背景を持つ攻略対象キャラ。

  主人公がシドとくっついた場合、身分違いの恋というスキャンダルにヘインワーズ候だけでなくベルタ公まで王家の娘である主人公の管理責任を問われて潰される。

  で、そこからいつもの世界樹の花嫁の不在による不作が深刻化していつもの王国崩壊がはじまるのだが、王家の親族たるベルタ公がいないからダイレクトに民の怨嗟が王家に降り注ぐ。

  つまり、革命が勃発し王族があらかた断頭台の露に消えるというすてきぶり。

  更に盗賊ギルドマスターの孫だった彼が主人公と共に西の新大陸に渡った結果、王国の崩壊と義賊的キャラだったシドの不在がアンダーグラウンドの無法状態を加速。

  周辺の侵攻に対して何も対策が打てずに飢餓が広がった結果、新大陸の穀物を買うために人間を奴隷として輸出するという身も蓋もないオチが。

  アマラの幼馴染で初体験の相手。

  なお、関係は今も続いている。


 容姿

  短めの黒髪としなやかな体つきはまさにシーフと言った所。

  顔にはあどけなさが残るが、細い黒い目はしっかりと大人として男として人を見ている。

  イチャラブにおいては彼が一番のテクニシャン。


 作者メモ

  アンダーグラウンドのプリンス。

  身分関係なく、利害や感情で接するので、攻略キャラの中で一番会話が楽だったりする。

  アマラの存在があるので、エリー側の好意的中立である所に注意。

  アマラのファクターを主人公がどう処理するかはポイント。

  同時に、シドにとってのウィークポイントにもなるのでアマラ絡みでイベントを用意する事。



【サイモン・カーシー】


 正式名称

  法院衛視隊に属し王国の盾にして剣 サイモン・カーシー 騎士


  法院衛視隊に所属しているエルフの騎士が主人公を誘惑するという悪魔的美男子。後の魔族大公。

  王家と利害が対立する事がある封建諸侯の牙城である王室法院は、それゆえに封建諸侯間対立の解決と王家介入を避けるための自前の兵力を統合王国成立初期に作る必要に駆られた。

  それが法院衛視隊であり、実質的な統合王国の警察組織としてその名を轟かせている。

  その名前が轟いているのはもちろん悪名で、秘密警察の側面を持っているからに他ならない。

  こいつだけはフラグが立つと他キャラ攻略でもフラグが消えず、悪魔的誘いによって加速度的にビッチにさせてゆくというある意味正しい仕様になっており、最後彼を選ぶと新大陸ではなく魔族の花嫁として南方に行く事になる。

  そして、エンドカードは孕んだお腹がはっきり分かるサキュバス系衣装の主人公とサイモンが共に軍を率いて、崩壊したオークラム統合王国に攻め込む絵が。

  サイモンは元はエルフと魔族のハーフで、北方のエルフの集落から流れてこの地にて法院衛視隊騎士の地位を得る。

  その後統合王国崩壊によって南部に逃れ、出世と激しい権力闘争にも勝ち抜いて魔族大公の地位を得て、魔族侵攻軍司令官の一人として『ザ・ロード・オブ・キング』のボスの一人として立ちはだかる事になる。

  エリーは彼相手に体を差し出して、それによって王都防衛戦に彼の軍団を参加させずに防衛に成功する。

  その後の東部騎馬民族との潰しあいにて彼は戦死し、魔族のオークラム侵攻は完全に失敗に終る。


 容姿

  銀髪褐色のダークエルフ。

  このあたり、魔法で人やエルフに化けているもあり。


 作者メモ

  ラスボス候補。

  現状法院衛視隊騎士である為に排除が難しく、彼の暗躍に対して尻尾を捕まえられるかが勝負となる。

  更に、エリーだけでなく主人公のほうにもちょっかいをかけるので、身構えていたら主人公側に甚大な被害がなんてイベントも用意する。

  サイモンの危険性をアリオス王子が認識しているか?

  そのあたりは話を作る最重要ポイントになるので注意。

  騎士が300人ほどの兵士を指揮できる身分という設定を作った為、近衛騎士である彼の剣技も一流という形に。

  グラモールが10代後半、ケインが30代なのでこいつは20代後半という所か。

  強さはグラモール>サイモンの順。

  純粋な剣技でなく魔族とエルフのハーフという生まれからの魔法を織り交ぜた剣技の使い手。

  書き直し版では、ロベリア・シボラの愛人という立場を利用した南部諸侯閥に属し、獅子身中の虫。

  序盤の暗闘はヘインワーズ候と南部諸侯家のズレを煽ったこいつが暗躍している。

  序盤から中盤のボスとして君臨させること。

  そして、この時点の彼を叩き潰すことで、絵梨の化け物ぶりを強調するように。




【カルロス・オークラム】

 

 正式名称

  オークラム統合王国の君主の息子 カルロス・オークラム


  オークラム統合王国崩壊の引き金を引いた野心家で隠しキャラ。

  衰退著しい南部諸侯のロベリア・シボラを母に持った事から第三王子にされた背景を持ち、チート性能と子供特有の無邪気さと大人顔負けの野心を持った結果、中二病を発祥してアリオス王子失踪の後で第二王子セドリックと王位を争う事に。

  王家を二分する内乱に勝ったまでは良かったが、力を消耗し尽くしたオークラムに北方蛮族・東方騎馬民族・南方魔族の侵攻を押し留める力は残っていなかった。

  彼が愛妾に刺し殺された時、警護の者は誰も居なかったという末路が彼の全てを表している。

  おねショタ。


 容姿

  金髪秀麗の子供。

  おねショタ。


 作者メモ

  野心も才能もあるがお子様ゆえに、サイモンや有力諸侯の操り人形になってしまった哀れな道化。

  彼ルートは彼が道化である事を自覚して改心するみたいな形になるが、それでもアリオス王子は失踪する。

  このあたりのルート管理は必ずする事。

  サイモンを潰す場合、隠れ蓑である彼をどうやって引き離すかがポイントになる。

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