木の上の少年

浅貴るお

第1話

 私は夏休みに交通事故に遭い、病院に入院することなった。

 幸い命に別状はなかったが、打撲と骨折で、全治3ヶ月の大怪我を負った。 

 入院中は、とても暇だった。骨折が足だったため、動くことができず、部屋の中で四六時中過ごすだけ。楽しみと言えば、1日3食の食事だけだ。

 そんな状況の中、突然窓からノック音が聞こえた。

 驚いて振り向くと、私と同じくらいの年頃の男の子が、笑顔で手を振っていた。

 

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