第10集 AI
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AIによる、AIの為のAI作品展が企画された。人間は入場できないため、あるプログラマーがAIを作成しバーチャル企画展に潜入。その記録が動画サイトで公開、夥しい変数と数式は100万回再生されたが、誰もその内容を理解できず物議を醸した。
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言語入力による絵画の作成により、史上最年少の画家が誕生、3歳の子どもが世界コンクールで一位を受賞。世界中で絶賛された。やがて言語を超えて音声入力による絵画の作成が可能となり、また世界コンクールで『山田さんの庭の虫』が一位を受賞して世界中で物議を醸した。
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国会図書館の蔵書を全て読み込み、自動作成された小説が世に出て、多くの人達がその本を書店の店頭で目にした。『文学がここに描かれている』『文学の新地平』と帯が付けられた。多くの読書家がその本を手にとりページをめくる。『あ』から始まるそれは、日本文学史の辞典でしかなかった。
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AIによる楽曲が今日もヒットチャートを総なめする。その収益で無名の人間アーティスト達が音楽活動に集中できるよう、住む場所と生活が保証さらる。だからミュージシャンが増えて、ネットでライブが配信される。増える動画再生をAIが行っているとは知らずに。
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