第8集 ミニマリスト
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30センチ四方の黒い立方体。プロジェクターにもなれば、電磁調理器、ヒーター、クーラー、床掃除機にもなる。電化製品売り場の隅に置かれていたそれはミニマリズムと四角を意識し『ミニカク』と呼ばれた。SNSで『#ミニカクのある暮らし』がミニマリストにもてはやされ、飛ぶように売れた。
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ミニマリストから喜ばれたミニカク。しかしホワイト派のミニマリスト達からは『#まっくろくろすけ』『#メーカーに改善要求』と揶揄され、白く塗装するホワイト派もいたが、ミニカクは動かなり、仕方なくホワイト派達は白い布巾をかけたり、白い箱にミニカクを収納した。
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ミニカクから洗濯機能が見出されたのは、ミニマリスト達の研究成果だ。まず服を床に置く(ミニマリストだから床は当然綺麗だ)その上をミニカクが走ると、衣類がアイロンがけされた状態になる。次々に見出される新機能。#ミニカク研究所 が今トレンドワードに入っている。
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