つぶやき② 道を訊かれる


 散歩が趣味です。

 で、歩いていると道を訊かれます。なんかそういうタイプ、あるみたいですね。私もそれです。

 なんなんでしょうね、あれ。

 スキル【道案内】とか持ってないんで、答えられないこともあるんですよ。謎の申し訳なさを感じます。


 コロナで人の移動が少なかったせいか、しばらくなかったんですが……近所の地区センターの前で訊かれました。


「○○地区センターはどこでしょうか?」

「ここです!」


 真後ろを指差す方も、教えられる方も気まずいんですが。そして立ち尽くす二人……。




 で、どこでも訊かれるんです。

 知らんがな、て場所でも。



 台北の地下鉄ホームで、道を訊かれたことがあるんです。さすがに慌てます。


「対不起、我們是遊客……」

(すみません、私たち旅行者です……)


 と大陸共通語(普通話・北京官話)で言ってみました。台湾でどこまで通じるのかわからなかったのですが、意外そうな顔で微笑んで去って行かれました。

 外国人だとはわかったのかなあ。何処の人だと思われたんだろうか。我是日本来的。




 ニュージーランドのオークランドでも、中華系の旅行者から声をかけられました。


「Can you speak Mandarin ?」って。


 マンダリンとはなんぞや、となったので、


「Sorry , I can't」


 と答えたのですが、つまり普通話のことだったんですね。

 ちょびっとならわかるから、英語とチャンポンすれば話せたかもしれません。マンダリン力より英語力の方で会話が始まらなかったよ。


 どちらの時も、中華系だと思われて話しかけられています。華僑っぽい顔立ちなのか、私。

 日本にいても「マレーシアの方ですか?」とか言われるんだから、そうなんだろうなあ。


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