クチバシティ


 ポケモン世界のカントー地方にある町、クチバシティ。

 そのモデルは千葉なのか横浜なのかと、初期から議論があったそうです。

 ですが三年前、アニメの方でクチバシティが舞台になりまして、そこに描かれる風景がどう見ても横浜。論争に決着がつきました。


 マサラタウン出身のサトシ君は変わらず主役でしたが、相棒になるのがクチバシティの男の子ゴウ君。

 彼が登場したシーン、根岸森林公園にある競馬場観覧席跡がまんま描かれています(居留地の外国人向け娯楽として造られた、日本初の競馬場だったそうです)。

 他にもゲンガーを追ってたどり着いた場所は赤レンガ倉庫。大食い競争の会場は港の見える丘公園。オリエンテーリングのゴールは山下公園。

 活動拠点になったサクラギ研究所の所員はキクナさんとレンジさん。桜木町、菊名、妙蓮寺て、東急東横線の駅名じゃん。

 そしてサクラギ研究所のある丘からはベイブリッジ風の吊り橋が見えました。アレンジはされていますが、丘と海蝕崖という地形の特徴も描かれていて、なかなか見応えのある風景に仕上がっていたと思います。


 でもそのアニメも終わり、サトシとゴウの冒険も終わりました。サトシ(十歳)、二十五年越しに世界チャンピオンになりましたね。とうとう主人公交代です。

 で、ポケモンマスターって何? 謎は残りっぱなし。



 横浜では近年、「ピカチュウ大量発生チュウ」というイベントも開催されていました。着ぐるみのピカチュウがみなとみらい地区のあちこちに出没するんですよ。

 ショウをしたり、隊列を組んで行進したり、ふらりと現れて子どもと写真撮影してくれたり、舟に何匹も乗せられて運ばれていて「ドナドナされてる」と言われたり。

 コロナでできなくなったけど、何度も見に行きました。楽しかったなあ。


 次のポケモンゲームの世界大会も横浜でやるそうです。その発表映像でも「クチバシティ――いや、ヨコハマ!」みたいな紹介でした。やっぱり横浜なんだ。


 横浜市、どうやってそんなに(株)ポケモンとつながりを深めたんでしょう。前の市長さんは賛否あったけど、やり手なことは間違いなかったんだろうな。

 実物大ガンダムも港に立ってますけど、あれもよく誘致したもんだと思います。オリンピックとガンダムとがあれば、海外客であふれかえる予定だったのに。コロナよ……。


 ずいぶん日常が戻ったとは思いますが、皆さまの生活、仕事はいかがでしょうか。まだまだ、な所も多いですよね。

 ひとまず海外からのお客さん、横浜では最近とても増えています。


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