バイト先の可愛い先輩に子供扱いされているので、見栄張って帰り際に先輩の前で使う予定がない0.01mmのアレ買ってみた。すると翌日からどうも先輩の様子がおかしい
8:先輩、なんで下半身ばっか見てるんですか?
8:先輩、なんで下半身ばっか見てるんですか?
「お疲れー真田くん。休み明けに会うとなんだか新鮮に感じるねぇ」
「お疲れ様です、土屋先輩。いや、いうて一日空いただけじゃないですか」
「一日……だけ?」
休み明けのバ先。休憩室で俺がついそんなことを言ってしまうと、土屋先輩はまるでこの世の終わりかのような、悲痛な表情を浮かべてショックを受けている様子を見せていた。
「わ、私はー真田くんと会えなくてーそ、そこそこ(かなり)辛かったけどなぁー。ふ、ふーん、そ、そうなんだー、か、彼女さんとイチャイチャしてて私のことなんかどうでもよくなっちゃんだーふーん」
先輩は明らかに不機嫌になって、頰を膨らましながら俺のことをツンツンと人差し指で突いてくる。そんな反応をされるとは思ってなかったので、俺はつい不意打ちを食らった気分になった。いや……この先輩も可愛いな。つい意地悪したくなるところがあるぞ。
「いや、冗談ですよ。俺も先輩と会えなくて寂しかったです」
とはいえ俺は先輩をいじめる趣味はないので、とりあえず無難にそう言っておいた。実際、会えなくて寂しかったのは事実だし。
「ほ、ほんと!? 良かったぁー真田くんがそう言ってくれて安心したよー。……ちらっ」
あれ、さりげなく先輩が俺の下半身を見てきた気がしたぞ。何かついてるのかな……いや、何にもなさそうだ。もしかしたら俺の気のせいかもしれないし、気にしなくていいか。
「さーて、今日も元気いっぱい働こう! お客さん来ないから真田くんとおしゃべりするだけだけどね!」
そんなこんなで、今日もバイトが始まる。案の定、今日もお客さんは全くこず閑散とした店内の中では俺たちの喋り声しか聞こえてこない。それに、今日はこの前まで謎の勢いがあった先輩のラッキースケベ? もないし安心して過ごせる……。
と思っていたけど。
「……じーっ」
「……」
「じーっ、じーっ」
「…………」
「じーっ、じーっ、はぁ……はぁ……じーっ」
「………………あの、先輩」
「ひゃ!? え、な、なんだね真田くん。もしかして最近店で発売したちんすこうが気になっているのかな? 私も気になってるんだよね、あれって美味しいのかな?」
「いや、違います。土屋先輩……さっきから何で俺の下半身ばっかり見てるんですか?」
「!? え、えーっ、ナナナ、なんのことかな?」
挙動不審な様子をみるに、先輩がシラを切っているのは明らかだった。いや、だって回数が明らかにおかしいんだよ。3秒に一回は見られてたと思うし。流石に男でもそんな回数胸を見る奴はいないだろう。……いないよな?
「いや、バレバレですから。でもどうして俺の下半身を見てるんですか?」
「え、そりゃ……き、気になってさ。さ、真田くんのち●ぽの大きさ」
「……はい?」
え、今なんて。ち●ぽの大きさ? ちんすこうの聞き間違えかな? ああ、きっとそうだ。俺も疲れているのかな、今日はさっさと寝よ——
「真田くんのち●ぽの大きさが気になってるの!」
「ええええええええええええええ!?」
気のせいじゃなかったぁぁぁあぁぁぁぁあぁああああああああ! せ、先輩が俺のち●ぽの大きさが気になっている!? な、なんで!? い、いきなりどうしたんだ!?
「こ、この前真田くんコンドーム持ってきた時のサイズが気になって……チラチラ見ちゃったの! ねぇ真田くん、コンドームのサイズはどれぐらいだったの!?」
「え、ええっと……」
やばい、サイズなんかテキトーに買ったから覚えてなんかないぞ。で、でもここで小さいサイズなんか言ったら……「あ、真田くん粗●ンなんだね。子供っぽくて可愛い〜」と言われかねない。そ、そんなのは嫌だ! 大人ぶるためにあんなことして、今も彼女がいるふりをしているんだ! 嘘はもう突き通すしかない!
「XL……です」
「……え、それって一番大きいサイズ……」
「そ、そうなんですよ! い、いやーなんかそうなっちゃってて……あはは」
本当はどれぐらいのサイズなのか使ったことがないから当然知らないけど。とにかく今はこれで押し通すしか手段がない。
「…………へ、へぇ。さ、真田くん大人だねぇ。…………ご、ごめんね! へ、変なことを聞いちゃって! さ、さーて、仕事に戻ろう!」
あたふたとしながら、先輩は品出しを始めた。……見栄を張りすぎたか? いや、そんなことはないはずだ。うん、多分。でもどうして先輩は俺のアレのサイズが気になったんだ?
あれ、そういえばあのスレの最後の方。ち●ぽの大きさで議論になってたような……。
いや、そんなまさか。……って、否定しきれないのが現状なんだよなぁ。今度、さりげなく聞いてみるか。
「さ、真田くんはXL……ど、どうしよう……あ、あんな可愛いのに凶悪なものを持っているなんて……。で、でもそのギャップがまたいい……良い! ま、ますます真田くんとえっちしたくなってきちゃた……。で、でもその前にちゃんと対策しておかないと………」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます