幼稚園編

2-1 年少

 正直、年少のときの記憶はほとんどない。

 双子の女の子と仲が良かったらしいが全くと言ってもいいくらい覚えてない。

 名前を言われてもあーとはならない。

 園内に大きな二棟の家があって、二階が渡り廊下というか渡橋みたいなもので繋がっているものがあった。

 そこのメインの遊び場の一つだ。

 ちなみに他のメインの遊び場は砂場と野球やアヒルホッケー(アヒルの形をしたクラブでやるホッケーのこと)ができる広い場所。この広い場所に特に名前はついてなかったがそれぞれやる場所が決まっていたので〇〇する場所で伝わっていた。

 話を戻す。

 その二棟の家で鬼ごっこや片方の家の一階に線の繋がっていない黒電話があってそれでままごとやらいじったりしていた記憶はある。

 もしかしたら、そこで一緒に遊んでいたのが双子の彼女らかもしれない。

 なんて呼んでいたのかはしらない。名前だったんだろうけど。このころは名前で呼んでることが多かった気がするし、そもそも苗字知らん。

 実は今から数年前。中学のときに彼女らと会ったことがあった。母親の買い物に付き合わされたときに会った。母親同士が気づいてしばらくしゃべっていた。向こうはどうか知らんが俺はピンときてなかった。というか俺よりめっちゃ身長デカかった。俺がちっちゃいのもあるけど。モデルみたいな感じ。そしてそのまま俺らは会話することなく別れた。そしてその後母親に誰?と聞いて知った。

 だから、特に感動的な再会というわけではなかった。

 家に帰った後、部屋の奥から幼稚園のアルバムを見た。名前は覚えた。今更覚えたって仕方ないけど、まあなんかあるかもしれないし。




 もう一つしょうもないのがあって、なんのオチもない話なんだけど。

 友達がなんでか全く覚えてないけど先生に怒られて泣いていた。しかも歌の時間中ずっと。

 うるさかったなあ。ってそれだけ。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る