所謂、巻き込まれ型の異世界転生ファンタジー
…ではあるのですが、主人公は奴隷男娼という立場を受け入れているところが他ではみたことのない新しさがある。
置かれた状況に感謝し、自分にできる事で周囲の人々の役に立とうという姿勢にとても好感が持て、自然と応援したい気持ちが湧きます。
主人公を含めあらゆるキャラクターそれぞれの思惑が交差する練られた物語ながら、まどろっこしさの無い、端的で的確な状況描写でストレスなく読み進める事ができます。
その優れた表現力とは裏腹に適当に付けられたような国名に笑ってしまう。
まだ連載中にも関わらず、面白くて何度も最初から読み返してしまう唯一の作品。
最終回までずっと応援したい。