8-2

 次の日、私が部屋でレポートを仕上げていると、碧がやって来て


「ミィお姉様 璃々香ちゃんのこと・・」


「どうなさいました? 璃々香ちゃん? なんのこと?」


「だからぁー とぼけないでよー 会えるようにしてくれよー」


「会って どうするのかしらねぇー また 怖がらせるのーぉー」


「うーん 付き合えるようにさー 練習 一緒にするとか あるじゃん」


「碧 あんた 進学どうすんの? これから大切な時じゃぁない? バドミントンどころじゃぁ無いんじゃぁないの まして、彼女は邪魔でしょ」


「そんなことないよ 張り合いできるし・・」


「灯ちゃんのことはどうすんのよー あの子 碧のことには けな気なのよー あんな子 良い子なのに 可哀そうに・・」


「うーん あいつのことは 嫌いじゃぁないんだよ だけど、彼女として付き合うのは・・ なんだろーなー 友達 なんでも、言い合える女友達」


「ふーん そんなもんかねー あのね もう インターハイ予選あるでしょ あんたも、忙しいでしょ 夏休みになったらネ」


「うーん 試合会場で・・・ なんとかーなんないかなー」


「まぁ 遠くから 彼女のこと 見守ってあげなさい」


「ミィ姉 見に来てヨー」


「誰をー?」


「ふたりとも それで・・」


「甘いこと考えるんじゃぁないわよー だったら いちかばちかで ぶつかってみればー だめだったら 諦めつくカモヨ」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る