5-8

 日曜日はお休みだったので、コウは1軒配達があるけど、その後、茨城の海に行こうと誘われて、一緒に車に乗った。私は、水着も持ってきていなかったので、海辺に行くだけねと、話していた。


 砂浜に着いて、数人は海に入っていたけど、海水浴場は閉鎖されていたのだ。それでも、私達は足だけでもと波打ち際で遊んでいた。


「ねぇ コウ もてたんだってネ 色々とお付き合いもしてたんでしょ?」


「なんだよー 莉子ちゃん 余計なことしゃべったんだろー」


「でも 続いたことなかったって」


「ああ そうだよ 付き合ってやってんだというふうな奴もいたし 美人なんかしらんけど・・嫌になってな 付き合って直ぐに、スカートの中に手を入れようとしたら、バカとホッペをたたかれた奴もいたしな」


「あったりまえじゃない そんなこと・・コウってやっぱり変態的なとこあるよね でも・・ 今は ミミでよかったねぇ~え コウの言うこと・・しちゃうもんなぁー」


「ああ でも だいぶ じらされたけどな」


「そんなことないよ 強引だったワ コウ」


「ふぅー ミミが可愛くてしょうがなかったんだヨ」


「私・・・コウに 嫌われたくなかったから・・」


 その後、近くの海鮮市場でお刺身とか貝類を調達して、帰途についた。


「ミミ 帰り道にラブホないんだよ 多分 出来ないけどいいか?」


「う・・いいよ べつに・・ 私 そんなの つもりじゃぁなかったから・・ あのね 今日は、普通のん 穿いているのっ・・」


「ははぁー だよなー 普段 あんなの穿かないよなー 特別だよなー」


「もぉうー でも コウに抱きしめて欲しいって時もあるんだよー するんじゃぁなくっても」


「そうかー じゃぁー 晩御飯の後でも、散歩するかー」


 そして、お兄さんの新居におすそ分けに届けて、夕食は莉子さんとしているみたい。ウチも夕食を済ませて、お母さんと洗い物を済ませて、コウは散歩に誘ってくれた。近くに神社があるからと、辺りも暗いので、腕を組んで歩いて、お参りを済ませるとお社の横の暗いところに連れて行かれて、コウは抱きしめてくれた。Tシャツの上からだけど、胸を包まれると、私は喘ぎ声が出そうになるのを押し殺していたのだ。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る