互生

霧這

奪われる思い出と場所で

息をする様に気持ち良いほど

嘘をつく肥大した肉付きで歩く

天狗っ鼻はフンフンと苛立たせて

カルトアニメさながら理不尽な

罵詈雑物ばりぞうぶつを吐き散らかす事で

オルガスムスを満たしてら

破棄されたアノ子は

トイレットペーパーにクルんだ

赤い『アイセナイモノ』を

今にあやす緑地公園に

深々と過ぎ去らない

冷たい空気が圧迫する口の中

乾燥する愛情は火炎放射器で消える

互生にもうひとつ意味を付けるなら

「要らなくなったぬいぐるみの綿」

雪囲いをしよう。

春になったらどっちが要らなくなるか

「まで一緒に、ね?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

互生 霧這 @Sachi8hyA9sya7

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ