星屑の輪舞曲

星宮林檎

星屑の輪舞曲

僕の悲しみと

君の寂しさが

遊び

二つの影は何故か

楽しげな輪舞曲(ロンド)を奏でた

ラララ

ラララ

軽快なステップ

掠れたソプラノ

ジャズめいて不安定な伴奏に揺られ

青き星月夜に照らされ

不可思議な歌を歌い出す

「君はだれ」

「知らない。知っていても答えない」

謎めいた問いかけは

夜に溶け

沈黙は金の星屑となり

天馬と共に空を翔ける

まるで

仄かに煌めく光と闇の中

僕たちの恋は

終わりのない旅に出る

笑う君は柔らかな宝石のよう

不確かな愛の感触をなぞるように

孤独な君と手を繋ぐ

微かに冷たいその手を

どうか離さないで

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

星屑の輪舞曲 星宮林檎 @saeka_himuro99

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ