1~12話までぎゅっとまとめるとこんな感じ。

幼いころ両親を亡くした主人公、六濃海斗の妹の明海(あかり)は、額にモンスターの生命核が生えるという原因不明の病『魔石病』に罹っていて、金がない為に被験体として生きながらえている。金を稼ごうと年齢を偽りアルバイトしても、養親である親戚に8割を中抜きされる。
そのため、ダンジョンから持ち帰ったアイテムと交換することで手に入る電子マネー、TPに目を付けた。TPは基本他人への譲渡ができない上、税金がかからないのだ。
そこで、主人公は強いカースト制度があり奨学金制度で入学した一般人を底辺クラスに 押し付けるという噂のある国立周王学園に入学した。たとえ、底辺クラスがいじめの温床となっていても、強い才能さえ開花すれば優遇されるのだから。
だが現実は非情で、開花した才能は強いものの学園から評価されるようなものではなく、
得られるTPはあまりに少なく、どれ程時を隔てれば妹の治療費に届くと言うのか。
そんな主人公の運命を変えるのは一つのゲームだった。
ダンジョンエクスプローラーと言うゲームで、主人公はバグかと思われるほどの高額査定で恐ろしくなりリタイアしたにもかかわらずランクインしたのだ。
其の実このゲームの査定はバグではなく、かつランキングの上位は、上位冒険者しか獲ることのできないような仕様となっていた。
当然棄権したにもかかわらず、ランクインした者は有名になる―――――

なぜこのゲームは主人公が思うより高額査定なのか?
                    その原因は学園のカースト制度にあった。